エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水平線を眺めたら

2009年11月04日 | 旅行
水平線を眺めたら、身体が開いていく。
精神が解放されていく。

何ものをも向かいいれる準備が出来るのである。



ヨットは粟立つような海に遊んでいた。
ヨットというのは以外に安定性の高い乗り物である。



霞んだ海を貨物船が一艘航行していく。
ただ海である。

「てふてふ が 一匹 韃靼海峡を 渡っていった」という詩を思い出した。
それしかない無限大の海である。
だから人は海に向かうと解放されるのかもしれない。



向こうに見えるのは「初島」である。
手前は「烏帽子岩」だ。

島は、男の冒険心に火をつける。
離れ島のロマンである。
隠れ家的島ならなお更である。

ガリバー旅行記然り、キャプテン・クック然りである。
冒険、海賊・・・誰もが憧れたのだ。

人の生活から、なだらかに海に落ち込んでいく風景はワクワクする。



ぼくは水平線に遊び、心身を解放した。
水平線は羊水をたっぷりと湛えた母の面立ちであった。




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