平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

家売るオンナ~白州美加、GO! ゆとり、パワハラ、ブラック企業の世の中に登場したアンチヒロイン!

2016年07月28日 | 職業ドラマ
 このドラマには連立方程式を解くような所がある。
 第3話では、
・物を捨てられない女と物を捨てたい男の関係をいかに回復させるか?
・建坪5坪、延べ床面積48㎡、三階建ての狭小住宅をいかに売るか?
 その解は、
〝物を捨てられない女を狭小住宅の三階に住まわせ、物を捨てたい男を一階に住まわせ、二階をふたりの共有スペースにする〟
 これで一気にふたつの問題が解決した。
 ドラマとしては単純明快ですよね。
 数学的で論理的で、ロボットのような三軒家万智(北川景子)のような主人公には合っている物語形式だ。

 今更ですが、〝家〟というのは、人を幸せにするものなんですよね。
 この作品を見ていると、それがよくわかる。
 これこそ究極の〝ホームドラマ〟!
 上手い! 座布団一枚!←自画自賛(笑)

 言うまでもなく、会社物、ビジネス物でもある。
「白州美加、GO!」
 有無を言わせず部下を働かせる。
 言い訳や弱音は聞き入れず、ともかくこき使う。
 確実に〝パワハラ〟で訴えられ、〝ブラック企業〟として吊るし上げられる命令だ。
 前クールのクドカンのドラマ『ゆとりですがなにか?』では、岡田将生くんの主人公は部下を強く叱っただけで左遷させられましたしね。
 脚本の大石静さんは、このような世の中に、敢えて<アンチヒロイン>をぶつけてきた。
 仕事でイマイチな視聴者に「ダメな者どうしで傷を舐め合うな」「甘えるな。サボるな」「まずは行動! GO!」と叱咤激励しているように思える。
 客のニーズをつかむというのも重要なことで、第2話では〝引きこもり中年〟、今回の第3話では〝物を捨てられない女と物を捨てたい男〟のニーズをつかんで売り上げに結びつけた。
 ものを売る基本って<住もう君>のような販促物じゃないんですよね。
 <住もう君>をつくった担当者は、机の上だけで仕事をしているだけで、客のニーズを見ていない。単なる自己満足に浸っている。

 というわけで、
 仕事でイマイチな僕としては、三軒家万智に「GO!」と尻を叩かれて、今日の仕事をがんばろうと思います。
 確かにウジウジしていてもサボっていても何も生まれない。

コメント
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