平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

時をかける少女 第3話~悲しいね、せつないね、罪だね。未羽、吾郎、翔平、それぞれの青春

2016年07月24日 | 学園・青春ドラマ
 吾朗ちゃん(竹内涼真)、つらいね……。
 幼い頃から好きだった女の子が目の前で告白され、告白を受け入れ、キスされる。
 こんな悲しいことってないだろう。
 未羽(黒島結菜)が吾郎を呼ぶ時は〝吾郎ちゃん〟
 彼女にとって吾郎は幼なじみであり、良き友達でしかない。

 未羽はせつないね……。
 次回以降の展開になるのだろうが、翔平(菊池風磨)は未来人、いずれは別れなくてはならない。
 未来人がずっと過去にとどまっていると病気になってしまうみたいだし。
 翔平が未来に旅立つ時は、関わった人間の記憶を消去しなければならないから、未羽の心の中から翔平はいなくなる。
 大好きな人との思い出がぽっかりと抜けてしまう。
 そんな未来が近い将来やって来ることも知らず、一瞬の記憶を焼きつけようとカメラのシャッターを切る未羽がせつない。

 翔平は罪だね……。
 当初はどんなものかを体験したくて始めた恋愛。(=未来には〝恋愛〟という概念がないらしい)
 だが、どんどん未羽を好きになっていった。
 しかし、いずれは別れなくてはならない。
 別れることがわかっていて〝恋愛〟を始めるのは罪だよ、翔平。
 記憶を操作して、吾郎と未羽の思い出を自分との思い出にしてしまったのも罪。
 翔平は過去に干渉しすぎた。
 結果、彼は〝未来に戻る〟か〝未羽〟かの選択を迫られることになる。

 青春してますね。
 筒井康隆の原作を上手くアレンジし、キャラクターを掘り下げて、見事な青春物語にしている。

 今回(第三話)の学園祭のエピソードも青春。
 黒島結菜さんが出た『ごめんね青春!』の駅伝大会のエピソードでも描かれていましたが、実は物事って無難に終わるより〝失敗〟があった方が楽しくて記憶に残るんですよね。
 今回のことはクラス全員の心に〝楽しい思い出〟として、しっかり刻まれたに違いない。
 まして学園祭の後は海辺でバーベキューして、告白があってキスですからね。
 こんなキラキラした青春って滅多にない。
 でも、この思い出も翔平がいなくなる時、消去されてしまうのかな?
 いや、こんな美しい記憶は、きっとみんなの心の奥底に残っているはず。
 記憶を操作できる未来のテクノロジーなんか関係なく、きっといつかよみがえる。
 この作品、タイムリープがモチーフですが、実は〝記憶〟がテーマなんですよね。

 最後に、未羽がタイムリープから戻ってきた時に発する「んにゃ!」にハマっています!(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする