石田純一さんに敬意を表したい～「子供たちに平和で安全な社会を手渡したい」

　都知事出馬で話題になっている石田純一さん。
　石田さんって平和や民主主義や人権を大切にするリベラルな方なんですよね。
　選挙を考える音楽フェス「ゼンダマフェス」では次のような発言をされていた。

「僕にも0歳と3歳の子どもがいる。彼らに平和で安全な社会を手渡したい。幸せになる権利、快適に暮らす権利を担保してあげたい」

「いろいろなプレッシャーを受ける事はある。メディア側が自粛し過ぎ。政権の顔色をうかがっているというか、首相と食事に行くのがうれしくなっちゃってる。本当に先進国なのだろうか」

「NHK会長が『政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない』と発言し、『はぁ？』と思った。昔は放送局にも侍がいて、政治が介入してきても跳ね返した。今は窮屈になっている」

「SNSでは反知性主義が跋扈している。理論的に論破するのではなく、とにかく自分と意見の合わない相手をレッテル貼ってやっつけている。軍靴の足音が聞こえてくる。心配なんだ」

　

　石田さんにしてみれば、現在の状況にいてもたってもいられないのだろう。
　すごくよくわかる。
　今回の出馬に関しては、早くもネトウヨや政府の御用評論家の田崎史郎などが批判しているようだが、こうした批判を受けることがわかっていても声をあげずにはいられなかった石田さんに敬意を表したい。

　石田純一さん、あなたは信念の人だ。
　だって、都知事選に立候補しても何の得にもならないのだから。
　むしろマイナスの方が大きい。
　自民党とベッタリの電通あたりが圧力をかけて仕事を失う可能性がある。
　なのにこうして声を上げた。

　石田さんの出馬の条件は、＜野党連合の推薦が得られること＞だそうだ。
　確かに。
　前回の都知事選では、宇都宮健児さんと細川元総理で票が割れて、結局、舛添要一になった。
　宇都宮＋細川の票ならば、舛添要一といい勝負になった。
　だから石田さんがこう主張するのは当然だ。
　ボールは野党四党に投げられている。
　今度は野党四党のセンスが問われるんだけど、どうするかね？
　副知事に政治の実務経験がある人をつけるとか、組み立て方はいくらでもあると思うんだけど、今の野党（特に民進党）にこうしたことが出来るのか？

　ともかく今回の石田純一さんのご判断には敬意を表したい。
　最初は軽いノリかと思ったが、夕方のフジテレビ『みんなのニュース』の生出演などを見ると、なかなか堅い信念を持たれている様子。
　真剣な人を笑ったり、からかったりしてはならない。
　ただ石田さんはすごくいい人そうなので、ドロドロの政治の世界に入られるのは心配だ。