平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

参議院選挙~危ねえ、野党共闘をやっていなかったら完全にやられてたぜ。東北は秋田以外、全勝!

2016年07月11日 | 事件・出来事
 今回の参議院選挙。
 危ねえ、危ねえ、
 野党共闘をやっていなかったら完全にやられたぜ。

 何しろ野党共闘がなかったら、
 青森、岩手、山形、宮城、福島、新潟、山梨、長野、三重、大分、沖縄の勝利は危うかった。(野党共闘がなくても勝てたのは沖縄くらいか)
 北海道、東京、愛知でも二議席とれた。(神奈川もあと少しで二議席だったのに……)
 野党共闘を画策してくれたSEALDsおよび市民団体の皆さん、ありがとう!

 東北が、秋田以外、全勝というのもすごい。
 東北県民はTPPを推進した自民党に怒っている。
 この怒りの火は、時間が経てば、地方全体に燃え拡がるだろう。
 それにアベノミクスの恩恵はいつまで経っても下りてこないだろうから、その怒りは加速する。
 おそらく安倍自民党は補正予算などでカネをバラまくことで地方の支持をつなごうとするだろうが、今度はそれとの戦いだ。

 沖縄と福島で、島尻、岩城といった現職のふたりの大臣を落選させたのも大きい。
 沖縄は基地問題。
 福島は震災復興。
 これ対する自民党の対応に県民は満足してしていないのだろう。
 舐めるなよ、安倍ちゃん。
 いい加減で不誠実な対応をしていればしっぺ返しが来るという良い例だ。

 蓮舫、福山哲郎、小川敏夫、小西洋之、白眞勲、福島みずほ、青木愛、森ゆうこ、伊波洋一といった<うるさい議員>が当選したのも朗報だ。
 グイグイ安倍ちゃんを追いつめろ。どんどんボロを出してやれ。
 それと、森ゆうこさん復活おめでとう!
 官房長官・菅義偉の地元でよく勝ちました。新潟は自民王国ですしね。

 というわけで、今回の参議院選挙、僕はそんなに悲観していません。
 今回のことで、与党が2/3を獲ることがどういうことかが一般の方にわかったと思いますし、あまり自民党に勝たせすぎても……という意識も働くはず。
 選挙番組の報道で、自民党のバックには、戦前の復活を目的とする右翼団体<日本会議>がいることも明らかになりましたし。(本当は選挙前に報道してほしかった。そうすれば自民票はかなり減った)

 とはいえ、現状は完全に負けであることも確か。
 今回、かろうじて踏みとどまれたのも<野党共闘>のおかげ。
 今回の失敗を分析し、野党共闘を磨き上げていかなければ、今度こそ壊滅する。

 まずは、東京都知事選で勝ちましょう。
 東北・沖縄は反自民で押さえた。(北海道、長野、山梨、愛知、三重、大分も)
 鹿児島でも野党共闘の結果、元テレビ朝日コメンテイターの三反園訓さんが知事になられた。 
 東京も押さえれば、オセロの目が変わるように反自民が大きく拡がっていく。
 頼むよ、岡田代表。
 党内の自民党シンパの議員を説得して上手くまとめてくれ。

コメント (2)
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真田丸 第27回「不信」~自らの心の弱さで自滅していく秀次。昌幸パパくらいの図太さがあれば

2016年07月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 不安が不安を呼び、疑心暗鬼に駆られる秀次(新納慎也)。
 そんな情けない秀次について秀吉(小日向文世)は信繁(堺雅人)にこう語る。
「すべてはあやつの心の弱さがもとじゃ。あやつが強くならぬかぎりり会っても話すことなどない!」
「世間はわしに子供ができたんで秀次を疎んじているように思っておるかもしれんがな。
 その前に、孫七郎は可愛い甥っ子じゃで。何とかしてやりたいと思うんだわ」

 今までの大河ドラマにない解釈ですね。
 今までは<秀次が拾(=秀頼)を脅かす存在になる>と考えた狂気の秀吉が秀次を死に追いやったというものだったが、『真田丸』では、秀次が自分の心の弱さゆえ勝手に自滅していったと解釈している。
 僕も小心者ですからわかるんですけど、秀次タイプの人間って、すべてのことをマイナスにとり、勝手に不安を増幅させて、ヘトヘトになっていくんですよね。
 秀次の娘たか(岸井ゆきの)もこう言っている。
「父は弱いお人なのです。自分がどう思っているかより、人にどう思われているかが大事なお人」

 今回のテーマは〝人の心の弱さ〟かなぁ。

 たとえば、昌幸(草刈正雄)のような図太さを持っていれば全然、大丈夫。
 プライドから官位を返上すると言い出した信幸(大泉洋)に
「バカな事を言うもんではない。もらえるものは病気以外もらっておけばいいんだ」(笑)←今回の名セリフ!
 宇喜多秀家(高橋和也)は熱い。
「殿下のお言葉に一喜一憂する方々の心が分からん!
 それがしは殿下のために生き、殿下のために死に、殿下のために舞うのみ!」
 秀家くらいに強い思いを持っていれば不安はないし、秀吉も信用するんですよね。
 信繁の件でも、秀吉は官位の件で異を唱えことに腹を立て「策士策に溺れる」と疑ったが、すぐに考えを改め、逆に骨のあるやつ、と信頼した。
 秀吉は〝芯のある強い人間〟が好きなのだろう。
 同時に権力者は孤独であり、時には命がけで諫めてくれる人間を望んでいる。
 落書の時に秀吉を諫めた石田三成(山本耕史)もそうだった。

 女性たちも強い。
 寧(鈴木京香)は不安でいっぱいの秀次にこうアドバイス。
「あの人はね、孫七郎が堂々としとったらそれでええの。取り繕うことなんて何もいらん。ありのままの自分を見せりゃええの」
 そして、不安でいっぱいの秀次は女性の優しさを求めて、きり(長澤まさみ)のもとへ。
 逃げ込む場所は女性なのか。
 わかるよ~、実に人間っぽい。

 マイナス思考というのは取り扱い注意で困ったものですね。
 よく言えば、ナイーブで繊細ってことですけど、不安が増幅してどんどん自滅していく。
 秀次みたいな人はドロドロの政治の世界にいるべきではないんだよなぁ。
 今回、三谷幸喜さんはそうした<弱い人間の典型>を描いた。

コメント (4)
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