アメリカのドラマは視聴者をだまして驚かせるドラマ作りをする。
「トゥルー・コーリング」第3話ではこんなだましを。
トゥルーの弟ハリスンが別居している人妻サラと恋に落ちる。
サラは夫から暴力を受け離婚もさせてもらえないと言う。
そんなサラのために力になる意思を持つハリスン。
一方、トゥルーは夫アンドリューの話を聞く。
アンドリューは未だに妻を愛しており、妻を思うがゆえに離婚に同意しないのだと言う。
この夫婦の言い分を聞いてどちらが真実を言っているのか迷うトゥルー。
夜。
ハリソンのもとにサラから電話が入る。
「助けて、夫がうろついてて、家に入ってこようとしているの」
一方、夫にはこう言う。
「警報装置が壊れてしまったの。直しに来て」
サラが嘘を言っていたのだ。
夫が死ねば財産がすべて自分のものになると考えたサラは、ハリソンに夫を殺させようとする。
果たしてサラの家に入って来たハリソンは夫の姿を認め戦う。
夫も攻められれば戦わざるを得ない。
格闘の結果、ハリソンは夫に銃を向け、引き金を引けば夫を殺せる状況になる。
しかし、ハリソンは人殺しなどできないと言って撃つことができない。
業を煮やしたサラはハリソンから銃を奪って夫を撃つ。
そして本音を語る。
「夫を殺したかったの。銃にはあなたの指紋が残っている。私はあなたが夫を撃った銃を拾ったことにするわ」
ハリソンが夫を撃ったことにして、自分は罪を免れようとするサラ。
だが、夫は生きていた。
時間を逆行することができるトゥルーは、夫に今夜自分が撃たれることを知らせて(夫は半信半疑だったが)、防弾チョッキを着せたのだ。
サラの言葉を聞いてすべてが明らかになる。
アメリカのドラマはこうしたひねりが素晴らしい。
通常の発想では、ハリソンが夫を撃つという形をとる。
それをハリソンは撃てず、サラが撃つというひねりを入れる。
そして本来ならサラが罪をかぶるというところを、ハリソンに罪をかぶせるというひねり。
さらに最後にもうひとひねり。
夫は生きている。
これが出来るのは、キャラクターやキャラの目的がしっかりしているから。
・ハリソンはいざとなれば銃を撃てないキャラ。
・サラはハリソンをはめて夫を殺そうとしている。
・トゥルーは夫が撃たれることを防ごうとしている。
夫に銃を向けた状況でどうリアクションするかで物語が進行していく。
はじめにストーリーありきではない。
状況だけ作り出して、キャラをそこに放り込んだらどう行動するかを考えれば物語はできていく。
良いドラマはキャラが勝手に動くといわれるが、その良い例だ。
★研究ポイント
物語の作り方
★追記
「トゥルー・コーリング」の概要・キャラクターをHPより抜粋。
主人公のヒロイン、トゥルー・デイビーズには、特別な力が備わっている。それは「死を迎えたばかりの人たちの叫びが聞こえる」という特殊能力。無念の死を迎えた者が、彼女に「助けて」と救いを求めると、人知を超えた力が働き、その日の朝に逆戻りする、という時間逆行現象が起こる。
つまり、死ぬにはまだ早すぎる人たちの人生最後の1日を、彼女だけが“再びやり直す”ことができるのだ。ゆえに、その人たちが死ぬ、という事実を知っているのも彼女だけなのである。これは、そんな自分に与えられたパワーを使って、生きたいと思う者たちの死を未然に防ごうと、ひとり尽力をする女性の物語である。
■トゥルー・デイビーズ 特殊能力を持つヒロイン
●職種:モルグ(死体安置所)に勤める研修生。22歳。
●経歴:元陸上選手。大卒。働きながら医大を目指す。
●特徴:タフでしっかり者。1日だけやり直せるパワーを受け入れ、人助けに尽力を注ぐ。
●短所:12歳の時、母親が目の前で殺され、助けられなかったことがトラウマ。
■ハリソン・デイビーズ トゥルーの弟、憎みきれないトラブルメイカー
●職種:定職無し。20歳。
●経歴:高校卒業後、自由に生きる。
●特徴:根っからの楽天家。トゥルーが最も心許せる相手。
●短所:危険を省みない暴走癖。ギャンブル好き。
■メレディス・デイビーズ トゥルーの姉、プライドが高いクールな女
●職種:司法関係の大手に勤めるキャリア。
●経歴:学歴・職歴ともに優秀。ドラッグ摂取の過去。
●特徴:スキがなく強気。反面、プレッシャーに弱い。
●短所:精神的に脆く、代用品(薬)に走りやすい。
■デイビス 知識に長けた有能なアドバイザー
●職種:勤続8年のモルグの所長。
●経歴:遺体のエキスパート。過去に臨死体験アリ。
●特徴:鋭い観察眼の持ち主。トゥルーの使命を影から援助。
●短所:ワーカーホリック。
「トゥルー・コーリング」第3話ではこんなだましを。
トゥルーの弟ハリスンが別居している人妻サラと恋に落ちる。
サラは夫から暴力を受け離婚もさせてもらえないと言う。
そんなサラのために力になる意思を持つハリスン。
一方、トゥルーは夫アンドリューの話を聞く。
アンドリューは未だに妻を愛しており、妻を思うがゆえに離婚に同意しないのだと言う。
この夫婦の言い分を聞いてどちらが真実を言っているのか迷うトゥルー。
夜。
ハリソンのもとにサラから電話が入る。
「助けて、夫がうろついてて、家に入ってこようとしているの」
一方、夫にはこう言う。
「警報装置が壊れてしまったの。直しに来て」
サラが嘘を言っていたのだ。
夫が死ねば財産がすべて自分のものになると考えたサラは、ハリソンに夫を殺させようとする。
果たしてサラの家に入って来たハリソンは夫の姿を認め戦う。
夫も攻められれば戦わざるを得ない。
格闘の結果、ハリソンは夫に銃を向け、引き金を引けば夫を殺せる状況になる。
しかし、ハリソンは人殺しなどできないと言って撃つことができない。
業を煮やしたサラはハリソンから銃を奪って夫を撃つ。
そして本音を語る。
「夫を殺したかったの。銃にはあなたの指紋が残っている。私はあなたが夫を撃った銃を拾ったことにするわ」
ハリソンが夫を撃ったことにして、自分は罪を免れようとするサラ。
だが、夫は生きていた。
時間を逆行することができるトゥルーは、夫に今夜自分が撃たれることを知らせて(夫は半信半疑だったが)、防弾チョッキを着せたのだ。
サラの言葉を聞いてすべてが明らかになる。
アメリカのドラマはこうしたひねりが素晴らしい。
通常の発想では、ハリソンが夫を撃つという形をとる。
それをハリソンは撃てず、サラが撃つというひねりを入れる。
そして本来ならサラが罪をかぶるというところを、ハリソンに罪をかぶせるというひねり。
さらに最後にもうひとひねり。
夫は生きている。
これが出来るのは、キャラクターやキャラの目的がしっかりしているから。
・ハリソンはいざとなれば銃を撃てないキャラ。
・サラはハリソンをはめて夫を殺そうとしている。
・トゥルーは夫が撃たれることを防ごうとしている。
夫に銃を向けた状況でどうリアクションするかで物語が進行していく。
はじめにストーリーありきではない。
状況だけ作り出して、キャラをそこに放り込んだらどう行動するかを考えれば物語はできていく。
良いドラマはキャラが勝手に動くといわれるが、その良い例だ。
★研究ポイント
物語の作り方
★追記
「トゥルー・コーリング」の概要・キャラクターをHPより抜粋。
主人公のヒロイン、トゥルー・デイビーズには、特別な力が備わっている。それは「死を迎えたばかりの人たちの叫びが聞こえる」という特殊能力。無念の死を迎えた者が、彼女に「助けて」と救いを求めると、人知を超えた力が働き、その日の朝に逆戻りする、という時間逆行現象が起こる。
つまり、死ぬにはまだ早すぎる人たちの人生最後の1日を、彼女だけが“再びやり直す”ことができるのだ。ゆえに、その人たちが死ぬ、という事実を知っているのも彼女だけなのである。これは、そんな自分に与えられたパワーを使って、生きたいと思う者たちの死を未然に防ごうと、ひとり尽力をする女性の物語である。
■トゥルー・デイビーズ 特殊能力を持つヒロイン
●職種:モルグ(死体安置所)に勤める研修生。22歳。
●経歴:元陸上選手。大卒。働きながら医大を目指す。
●特徴:タフでしっかり者。1日だけやり直せるパワーを受け入れ、人助けに尽力を注ぐ。
●短所:12歳の時、母親が目の前で殺され、助けられなかったことがトラウマ。
■ハリソン・デイビーズ トゥルーの弟、憎みきれないトラブルメイカー
●職種:定職無し。20歳。
●経歴:高校卒業後、自由に生きる。
●特徴:根っからの楽天家。トゥルーが最も心許せる相手。
●短所:危険を省みない暴走癖。ギャンブル好き。
■メレディス・デイビーズ トゥルーの姉、プライドが高いクールな女
●職種:司法関係の大手に勤めるキャリア。
●経歴:学歴・職歴ともに優秀。ドラッグ摂取の過去。
●特徴:スキがなく強気。反面、プレッシャーに弱い。
●短所:精神的に脆く、代用品(薬)に走りやすい。
■デイビス 知識に長けた有能なアドバイザー
●職種:勤続8年のモルグの所長。
●経歴:遺体のエキスパート。過去に臨死体験アリ。
●特徴:鋭い観察眼の持ち主。トゥルーの使命を影から援助。
●短所:ワーカーホリック。