平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

あいのり 4/24

2006年04月25日 | バラエティ・報道
 アレック撃沈!
「成功確率70%。和泉はスーザンに傾きかけている」
 最後まで勘違い・自分の世界にいた。

 和泉に告白したお風呂の言葉は象徴的。
「37度のお湯は入りやすいけど、心も体もあまり満たされない。
 41度のお湯は入りづらいけど、入れば満たされる。
 和泉は41度のお湯だ」

 アレックも深い人間関係を望んでいたんでしょうね。
 37度のぬるま湯の人間関係より、41度の強烈な人間関係。
 今までは当たりさわりのない37度のぬるま湯の人間関係しか結んでこなかったから、他人の気持ちのわからない勘違い男になってしまった。
 ゲームの中のキャラはわかりやすいし、自分(プレイヤー)にはやさしいし。

 しかし、アレックは41度を望んだ。
 ここが「あいのり」の旅でアレックが成長した点。

 でも、もっと旅を続けていけば、もっと変わったかも。
 ヒデの様に。
 ヒデの後半はみんなに心を開いていた。
 無器用だがまわりのことを気遣い思いやっていた。
 でも、アレック、「うん」の数36回。
 実に愛すべきキャラでした。

★研究ポイント
 「あいのり」は現実に生きる人間の宝庫。
コメント (5)
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トップキャスター 第2話

2006年04月25日 | 職業ドラマ
 椿木春香(天海祐希)が完全にいい人になってしまった。

 甲斐甲斐しく子供たちに夕食を作りに行くし、(結局は飛鳥が作るのだけれど)
結城雅人(谷原章介)と別れた理由も明らかに。
 「仕事と結婚」「スクープと愛する人」を天秤にかけて「仕事とスクープ」を取ったのではなく、愛する人が嘘をつくのが嫌だったからなのだそうだ。

 だから、子供を使ってスクープを取ろうとすることをまわりのスタッフが非難しても、視聴者には伝わって来ない。
 春香は「いい人」だから、子供を利用しようなんてことは考えてないということが視聴者にはすでに見えている。
 だから、次にどうなるんだろうというワクワク感がない。
 春香は報道メンバーの集まる焼鳥屋には飲みに来るし。

 春香は基本はいい人だから、「何よりもスクープよ」とツッパル理由がわからない。
 だったら、始めからいい人で描いてしまった方がいいのでは?
 自分は財前の無実を信じている。
 財前の子供たちのためにも、上からの圧力があっても、まわりから非難されても戦う。
 という姿勢を明確に見せてもいいのではないかと思う。

 また、解決の仕方も安易。
 家にゴルフバッグがなかったから、財前教授はゴルフに行っていない。
 お土産は十二支の人形。
 でもウサギではネコが入っている。
 こういう習慣のある所はベトナム。
 財前教授はベトナムに行っていた。

 金銭と引き換えに罪を被った財前。
 そんな彼が春香の説得に応じたのは、「嘘」。
 「あなたのついた嘘は子供たちから消えません」
 「今、子供に嘘をついたら、子供の顔を見られなくなりますよ」
 「子供たちに誇れる父親でいてください」

 昔ならこれで許されたかもしれないが、今はもっと複雑な時代。
 視聴者の目も肥えている。
 「白い巨塔」を例にとれば、伊藤英明の若い医師は真実を言うことに滅茶苦茶悩んでいた。
 「弁護士のくず」の九頭先生なら、「嘘をついて家族を守るのもあり」と言いそうだ。
 財前先生と病院との葛藤・対立もなかったから、あまりスッキリしない。

 中途半端なドラマはつまらない。
 缶詰のにおいのギャグも中途半端だったし。
 矢田亜希子が「里見教授の方が素敵だった」というギャグも楽屋オチだったし。


★研究ポイント
 ドラマの作り方:中途半端なドラマの失敗。
 中途半端とは……
 ・ギャグドラマなのか?シリアスドラマなのか?
  ※ギャグはあくまで味付け。この作品の場合は40%ぐらい入っている。
 ・対立が明確でない。
  ※春香は誰と対立しているのか?
   子供? 財前? 病院? 局の上層部? まわりのスタッフ?
 ・展開が安易
   子供が生徒手帳を落として、春香は子供の所に。(偶然)
   前述の財前が執刀していないことがわかった理由。

★名セリフ
 上層部から春香への圧力
 「病院の管理責任は問うな。叩くなら財前を叩け」
 「それってトカゲの尻尾切りじゃない」
 ※このモチーフをドラマにした方がよかったのでは?

 結城が放送を容認した理由を話して
 「バカみたいに正直なところが、僕の取り柄みたいだから」

★ギャグシーン
 春香と結城の会話
 「私は1分でも遅れて映画見るの嫌なのよ。冒頭から殺人シーンがあるかもしれないでしょう?」
 「釣りバカ日誌に殺人事件はない。おまけに君は映画を見てて寝ただろう?」
 「だって釣りばかりしててつまらないから」
 ※みたいな会話でした。「釣りバカ日誌」かわいそう……。

 春香と飛鳥に子供が
 「おばさんたち、何を聞きたいの?」
 「おばさんたち? おばさんはこの人だけでしょう?」

 辞表を引き換えに春香の行動を容認させる局長(児玉清)。
 辞表を出す代わりに奥さんから預けられた買い物リストを出す。
 一芝居あって
 「では、私、買い物がありますから」と言って、去っていく。
コメント
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