「24」 第7話/7:00~8:00
★CTU内の敵のスパイ(ジェイミー)の正体がわかる過程が面白い。
1.ジェイミーは敵のボス・ゲインズからPDA(携帯端末)で、ニーナが死んだという報告を受ける。
2.一方、ニーナは生きていた。
防弾チョッキを着ていて撃たれたふりをしていたのだ。
状況を知らせるためCTUに電話するニーナ。
トニーに「ジェイミーに取り次いでくれ」と言う。
3.一方、ジェイミーは仲間にニーナのことを聞かれて
「本部で仕事をしている。2,3分前に電話があった」と答えてしまう。
それを聞いてしまったトニーはジェイミーを疑う。
ニーナが電話したのは今だ。ジェイミーは嘘を言っている。
4.トニーは罠を仕掛ける。
「暗殺データの入ったカードはジャックの部屋にあったから解析を進めてくれ」とジェイミーの相棒に話す。ジェイミーにわざと聞こえる様に。
5.ジェイミーはこのことを報告するために、トイレに入りPDAでゲインズに連絡する。
そしてその現場をトニーに取り押さえられる。
ゲインズはCTU内の監視カメラのシステムに侵入して、いつでもCTUの状況を見られる様にしていた。トイレの監視カメラは20秒ごとに映される。トニーはその20秒の隙をぬってジェイミーを拘束した。
この過程をエンタテインメント要素はこうだ。
・嘘から事実が発覚/嘘から真実を類推する感性
・罠/敵をはめる。
・監視カメラは20秒というタイムサスペンス
シナリオとして練りに練られている。
★ジャックがパーマーの演説会場で葛藤するシーンも秀逸だ。
1.ジャックは妻と娘を人質に取られて暗殺に加担させられる。
暗殺に使用される銃を持ち込まされるのだ。
妻と子か?職務か?で葛藤するジャック。
ジャックは小型イヤホンでゲインズから指示を受け、監視カメラからその行動を監視されている。
2.ジャックは会場で大学の友人の女性に出会う。
彼女は言う。
「ジャック懐かしいわね。今度連絡するから電話番号を教えてちょうだい」
妻と子のことがあるので話もそこそこに切り上げるが、次に会った時にこんな行動をとる。
電話番号を教えるふりをして、「パーマーを逃がせ」というメモを書くのだ。
しかし、ジャックの不審な行動にゲインズは会場に入り込んでいた仲間を向かわせ、ふたりの間に
割って入る。
ジャックの作戦は失敗だ。
3.次にジャックは暗殺犯に仕立て上げられる。
銃を組み立てさせられ(銃に指紋をつける)、
暗殺決行後、スナイパーから銃を受け取れと指示を受けるのだ。
4.同じ頃、ジャックが人質を取られて行動していることを知ったトニーはジャックに注意するようシークレット
サービスに連絡する。
シークレットサービスは「該当ターゲットを確認した。指示を乞う」と言ってジャックを連行しようとするが、
ジャックは抵抗する。
これはジャックの作戦だった。
騒ぎを起こしてパーマーを会場から脱出させようとしたのだ。
5.果たしてパーマーは難を逃れる。
ゲインズは怒って、ジャックの妻と子を殺そうとする。
既に人が入る穴が掘られ、そこに膝をつかされ後頭部に銃を当てられる。
泣き叫ぶ妻と娘。
(※このシーンは残酷シーンとしてアメリカで非難の声があがったそうだ)
しかし、敵のスパイだったジェイミーが機転を利かせてゲインズに電話したため助かった。
「ジャックはあなたを裏切ったのではなく、命令違反をしていたため取り押さえられたの」
ジャックをまだ利用できると考えたゲインズは妻と娘を延命する。
敵が味方になり、味方が敵になる。
これが「24」の魅力だが、このシークエンスは実に「24」らしい。
ジェイミーは敵であったのだが、ジャックの家族が殺されるのには耐えられず、 味方となって家族を救う。
主人公ジャックは人質を取られ敵となる。
そう言えばジェイミーが裏切った理由はお金だった。
離婚して子供を抱え、人の2倍働いているのに給料は1/2という不満が裏切りをさせたのだ。
★研究ポイント
物語の作り方
構成の作り方 ~嘘。罠。敵が味方に味方が敵に。
ドラマの作り方~葛藤(家族か職務か)
★CTU内の敵のスパイ(ジェイミー)の正体がわかる過程が面白い。
1.ジェイミーは敵のボス・ゲインズからPDA(携帯端末)で、ニーナが死んだという報告を受ける。
2.一方、ニーナは生きていた。
防弾チョッキを着ていて撃たれたふりをしていたのだ。
状況を知らせるためCTUに電話するニーナ。
トニーに「ジェイミーに取り次いでくれ」と言う。
3.一方、ジェイミーは仲間にニーナのことを聞かれて
「本部で仕事をしている。2,3分前に電話があった」と答えてしまう。
それを聞いてしまったトニーはジェイミーを疑う。
ニーナが電話したのは今だ。ジェイミーは嘘を言っている。
4.トニーは罠を仕掛ける。
「暗殺データの入ったカードはジャックの部屋にあったから解析を進めてくれ」とジェイミーの相棒に話す。ジェイミーにわざと聞こえる様に。
5.ジェイミーはこのことを報告するために、トイレに入りPDAでゲインズに連絡する。
そしてその現場をトニーに取り押さえられる。
ゲインズはCTU内の監視カメラのシステムに侵入して、いつでもCTUの状況を見られる様にしていた。トイレの監視カメラは20秒ごとに映される。トニーはその20秒の隙をぬってジェイミーを拘束した。
この過程をエンタテインメント要素はこうだ。
・嘘から事実が発覚/嘘から真実を類推する感性
・罠/敵をはめる。
・監視カメラは20秒というタイムサスペンス
シナリオとして練りに練られている。
★ジャックがパーマーの演説会場で葛藤するシーンも秀逸だ。
1.ジャックは妻と娘を人質に取られて暗殺に加担させられる。
暗殺に使用される銃を持ち込まされるのだ。
妻と子か?職務か?で葛藤するジャック。
ジャックは小型イヤホンでゲインズから指示を受け、監視カメラからその行動を監視されている。
2.ジャックは会場で大学の友人の女性に出会う。
彼女は言う。
「ジャック懐かしいわね。今度連絡するから電話番号を教えてちょうだい」
妻と子のことがあるので話もそこそこに切り上げるが、次に会った時にこんな行動をとる。
電話番号を教えるふりをして、「パーマーを逃がせ」というメモを書くのだ。
しかし、ジャックの不審な行動にゲインズは会場に入り込んでいた仲間を向かわせ、ふたりの間に
割って入る。
ジャックの作戦は失敗だ。
3.次にジャックは暗殺犯に仕立て上げられる。
銃を組み立てさせられ(銃に指紋をつける)、
暗殺決行後、スナイパーから銃を受け取れと指示を受けるのだ。
4.同じ頃、ジャックが人質を取られて行動していることを知ったトニーはジャックに注意するようシークレット
サービスに連絡する。
シークレットサービスは「該当ターゲットを確認した。指示を乞う」と言ってジャックを連行しようとするが、
ジャックは抵抗する。
これはジャックの作戦だった。
騒ぎを起こしてパーマーを会場から脱出させようとしたのだ。
5.果たしてパーマーは難を逃れる。
ゲインズは怒って、ジャックの妻と子を殺そうとする。
既に人が入る穴が掘られ、そこに膝をつかされ後頭部に銃を当てられる。
泣き叫ぶ妻と娘。
(※このシーンは残酷シーンとしてアメリカで非難の声があがったそうだ)
しかし、敵のスパイだったジェイミーが機転を利かせてゲインズに電話したため助かった。
「ジャックはあなたを裏切ったのではなく、命令違反をしていたため取り押さえられたの」
ジャックをまだ利用できると考えたゲインズは妻と娘を延命する。
敵が味方になり、味方が敵になる。
これが「24」の魅力だが、このシークエンスは実に「24」らしい。
ジェイミーは敵であったのだが、ジャックの家族が殺されるのには耐えられず、 味方となって家族を救う。
主人公ジャックは人質を取られ敵となる。
そう言えばジェイミーが裏切った理由はお金だった。
離婚して子供を抱え、人の2倍働いているのに給料は1/2という不満が裏切りをさせたのだ。
★研究ポイント
物語の作り方
構成の作り方 ~嘘。罠。敵が味方に味方が敵に。
ドラマの作り方~葛藤(家族か職務か)