「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14年)監督と
トムさんのコラボ、再び。
「バリー・シール/アメリカをはめた男」69点★★★☆
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1978年、アメリカ。
大手航空会社のパイロット、
バリー・シール(トム・クルーズ)は
天才的な飛行技術の持ち主。
安定した仕事に就き、
美しい妻(サラ・ライト・オルセン)と幼い娘に囲まれ
満ち足りた暮らしを送っている彼だが
実は
毎日のルーティン飛行に、ちょっと飽きてもいた。
そんな彼に
CIA局員(ドナルド・グリーソン)が近づいてくる。
彼の腕を見込んで、CIAのために
偵察写真を撮るパイロットして働いてほしいというのだ。
バリーは妻に内緒で
CIAのミッションに関わるようになるが――?!
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トム・クルーズが
1970年代から80年代にかけて
米国政府をあざむき、
一大密輸大事件に関わった実在パイロットに扮する物語。
実話だけど、最近まで知られていなかった理由は
彼に仕事を依頼していたアメリカ国家が
黒歴史として、封印してきたから……らしいです。
まあ事件はでかいんですが
映画のトーンは
シリアスでなく軽妙&軽快。
主人公のキャラを立てて
ちょっとマヌケなくらいに明るく描いている。
こういう映画を見ると
必ずディカプリオの
「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」を思い出しますね。
あ、けっこう、刻まれてる?(笑)
パイロットのトムさんが、腕を買われ、
刺激を求めてCIAの仕事をする。
そのうち
現地でもスカウトされちゃって、
航空写真撮影→コカイン密輸→銃密輸と、運ぶものがだんだん大きくなり
次第に引き返せなくなっていく。
本人の動機には、金儲けも多少はあったと思うけど
なにより
航空レーダーをかいくぐって飛ぶ、
腕試し的スリルと興奮に、やられちゃったのだろうな。
映画の背景には、中南米対策、キューバ危機があり、
アメリカの思惑の暗部があるんですが
まあこの“アメリカの思惑”が意外と浅いゆえに、
トムさんが明るく暗躍できるんだよなあと思ったりしました(笑)
★10/21(土)から全国で公開。
「バリー・シール/アメリカをはめた男」公式サイト