ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

チア・アップ!

2020-07-03 23:55:24 | た行

ダイアン・キートン主演だけあって

センスいいんです。

 

「チア・アップ!」71点★★★★

 

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都会で一人暮らすマーサ(ダイアン・キートン)。

 

お一人様&子ナシらしき彼女は断捨離をし、

長年住んだアパートも引き払い、

郊外へと向かう。

 

着いた先は、パステルカラーの建物や青いプールがまぶしい

高齢者の居住区、サン・スプリングス。

 

ここで静かに余生を送ろう――と思ったマーサだったが

ご老人たちはみな元気モリモリで

ゴルフにクラブ活動にと忙しい。

 

都会育ちの彼女は、

周囲とディスタンスを取っていたが  

あることから

若いころ憧れた「チアリーディング」のクラブを発足することになり――――?!

 

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こういう映画だろうなー、と思っても

やっぱり期待を裏切らないのがいいし、

意外とそれ以上、という映画でした。

 

まず、冒頭

キートン×ニューヨークなイメージそのものな、

気分のアガる音楽とセンスに

「やっぱり、そうくるよね!」と、嬉しくなります。

 

宣伝ビジュアルは

黄色の元気印!で、ちょっとベタなオバちゃん的センス?なイメージだけど(失礼!)

やはり彼女が主演だけあって

品とセンスがちゃんとあるんだよなー。

 

名作ドキュメンタリー

「はじまりはヒップホップ」(16年)もだけど

やっぱり高齢者が、新しい物事にチャレンジし

生き生きとしはじめる話は、

観ているだけで気分が明るくなるし、勇気と元気をもらえて

好きですね。

 

70オーバーな女子たちの友情とダンス奮闘、そして

祖母の家でこっそり暮らしている

ババ好きする若者(チャーリー・ターハン)や

ひょんなことから主人公たちにチアを指導する

イケてる高校生(アリーシャ・ボー)など

 

高齢者と若者が、交流することで

互いに何かを得る――――という鉄板展開もグー。

 

この映画はこの時期、

スポーツジム通いを休んでる人や、仲間とのバス旅行をあきらめているような

シニアの方々に、特におすすめしたい。

 

仲間のいる楽しさや、幸せを

きっと再確認できると思うし

 

みんなに会えないつまらなさを

せめて紛らわして欲しいと思うのです。

 

★7/3(金)から新宿ピカデリーほか全国で公開。

「チア・アップ!」公式サイト


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