今日3月11日は、東日本大震災からちょうど3年目にあたり、各地ではいろいろな震災関連行事が開催されていると思います。ここでは、佐倉市にある国立歴史民俗博物館での企画展「歴史にみる震災」が開催されますので、その趣旨と概要を同博物館のHPから引用し、以下に紹介します。
本展示は、東北地方の歴史上の震災と、近現代の震災という、大きく二つの角度から構成しています。前者が、歴史を大きくさかのぼりながら、長いスパンで、3・11に至るまでの地震災害の連続性を捉えるものであるのに対して、後者は、近い時代の震災の中に、今日と通底する問題を見いだしていこうとするものです。
震災では、多くの人が傷つき、命を失い、あるいは従前の生活基盤が破壊されます。また同時に、震災がきっかけとなって、社会的な混乱が発生したり、社会のあり方そのものが問われたりすることもあります。さらには、被災地のイメージは、最も被害の大きかった地域を中心に形作られるケースが多く、そこから距離のある地域の被害や被災者は、ともすると忘れられがちになります。
また他方で、被災者の救済が、震災では大きな課題になります。今日的にいえば、「復興」のなかには、本来的にこの救済が含まれるのですが、実際にはそのなかで、救済の網の目からこぼれ落ちる人びとを出してしまいがちなのもまた事実です。震災の歴史とは、そうした救済の欠落に向き合おうとしてきた歴史であるともいえます。
本展示では、これら、いわば人や社会によって、震災がどう経験され、何が学ばれ、そして何が忘れられるのかといった点を、時代性や社会史の視点から紐解くと同時に、自然科学的な知見と人文科学を交差させる形で、災害史の研究成果を反映させつつ、震災を立体的に捉え直す場にしたいと思います。
開催期間 3月11日(火)~5月6日(火・振)
開催場所 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
※所在地:佐倉市城内町 117
電 話: 043-486-0123(代)
費 用 一般:830(560)円
高校生・大学生:450(250)円
小・中学生:無料
()内は20名以上の団体
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※毎週土曜日は高校生は入館無料です。
開館時間 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。
休館日 月曜日(休日の場合は翌日が休館日となります。
展示構成 1.東北の地震・津波
(1)前近代の被災
(2)近現代の地震・津波
2.近代の震災
(1)関東大震災
(2)北但馬・北丹後地震
(3)東南海・南海地震
(4)福井地震
主 催 国立歴史民俗博物館
問い合せ 国立歴史民俗博物館
(電) 043-486-0123(代)
なお、上記の開館時間は3月から9月までのものです。又、企画展がある場合とない場合では入館料が違うようで、上記の入館料は企画展を含むものです。
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