布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

今夏、設立の「手賀の湖と台地の歴史を考える会」の歴史散歩

2009-10-26 | 歴史
柏市大井は旧沼南町に属していましたが、この近辺は福満寺をはじめ、天台宗の寺院が多く、柏市内では歴史が古く、しかも、車の前五輪塔等の将門伝説が多く残っているところです。それをあらわすようにこの福満寺の山門脇に、平将門大明神という看板がたっています。いずれにしても、このほか、旧大井村地域には古墳や中世城跡もあり、まさに歴史愛好家には垂涎の的の地域です。今回、この旧大井村の歴史散歩を主催するのは、今年の7月に設立されたばかりの手賀の湖と台地の歴史を考える会です。あまり聞きなれない会の名前ですが、副代表に柏市史編纂委員の中村勝氏(中村順二美術館館長でもある)がおさまっており、またメンバーには手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会の方も入っているようで、会としての活動には、今後大いに期待できそうです。現在メンバーは14人なので、会員を募集しているとのこと。今後の活動としては、「柏周辺の軍事遺跡について」の研究会を12月13日(日)午後2時から忘年会とともに行うようですね。
では、以下に今回のイベントの概要を同会のブログから紹介します。なお、参加については予約は不要で、当日直接現地においでうただきたいとのこと。写真はレクテャーがある福満寺の本堂です。
開催日時   11月8日(日)午前9時30分~午後3時  ※雨天中止。
集合場所   福満寺(柏市大井1708 )、駐車場あり
          ※バスの場合は、東武バスのバス停「大井」で下車し、
            徒歩10分。バスは柏駅東口から発車します。
散策ルート  福満寺(レクチャー:大井村の歴史概観)、境内散策―→
         (東山遺跡)―→(古道を散策)―→車の前五輪塔―→
         阿弥陀様板碑―→船戸古墳群(昼食)―→箕輪城址   
         ※福満寺でのレクチャー:同会副代表・中村勝(柏市史編纂委員)
参加費     500円(会員200円)。
持ち物     昼食は各自持参(屋外のため、シートなど必要な方はご持参ください)。
主  催    手賀の湖と台地の歴史を考える会(代表 上山 和雄 )
申し込み   予約不要(当日参加費を持参のこと)
問い合せ   ℡04-7155-2351
では以下に巡る各史跡の概要を紹介します。
☆福満寺―――天台宗。手賀沼からの小さな谷津頭に位置し、境内の弁天池や鏡の
 井戸など、涌水が豊富に湧く場所に建つ寺院です。旧薬師堂の棟札には承和11年
 (844年)11月8日の年記があり、「南相馬庄大井郷別当福満寺」と記されていま
 す。古い村落の起源をさぐるには、この古刹は欠かせない研究対象となります。
☆車の前五輪塔と阿弥陀様板碑  
 大井には、この地域ではかなり目立つ、中世の大きな石造物が2点存在します。
 利根川流域は石を産出しない地域。この財力は何だったのでしょうか。
☆船戸古墳群――古墳造りが大流行した古墳時代後期ですが、その様相のわかる古
 墳群は、東葛地域にはほとんど残っていません。この古墳群はもっとも密集して
 いる中心部あたりが残っています。約20基あり、貴重な景観が見られます。
☆箕輪城址――戦国時代末期の城。隣接する病院建設以前は、4つの曲輪が残って
 いました。現在は半分ほどになりましたが、中世城郭の構造を知る、教科書のよ
 うな城だと言われています。
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