布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

我孫子市杉村楚人冠記念館 企画展『戦時下のアサヒグラフ』

2015-08-01 | その他

今日から8月。70年目の終戦記念日が近づいてきている。戦争の終わりを決断し、決して、2度と戦争はしないと誓った日ですよね。憲法9条で放棄した武力の行使は今後も封印できるのだろうか。衆議院で可決した安保法案を良識の府である参議院ではどのように扱うのでしょうか。今年は、これまでの終戦記念日とは一味違う日となるかも。

さて、我孫子市の杉村楚人冠記念館では、戦後70年・我孫子市平和都市宣言30年記念平和事業として、昭和19年10月から昭和20年3月までの画報雑誌「アサヒグラフ」から、戦時下のメディアがどのように戦意高揚に使われたのかを振り返る企画展が開催されています。なお、この企画展は、我孫子市制45周年協賛事業でもあります。

開催期間     10月4日(日)まで

開催時間     9:00~16:30

               ※入館は16:00まで

休館日      月曜日

           12月29日から1月3日

開催場所     我孫子市杉村楚人冠記念館

               ※所在地:我孫子市緑2丁目5番5号

                (駐車場はないので、公共交通機関と徒歩で会場へ)

費   用     一般 300円/大学生 200円/高校生 200円/

           中学生 100円/小学生 100円

対   象     どなたでも

企画展名     企画展「戦時下のアサヒグラフ」

展示概要     日本の敗色が濃くなっていく、昭和19年10月から昭和20年3月

           までの画報雑誌『アサヒグラフ』を見て、戦時下のメディアがどの

           ように戦意高揚に使われたのかを振り返ります。

           (1) 前線の苦闘

             アサヒグラフ昭和19年11月8日号の画像

             『アサヒグラフ』 昭和19年11月8日号

             玉砕・特攻という言葉が飛びかうようになった前線の状況につ

             いての報道は、「壮絶」・「壮挙」といった言葉で飾られました。

             特攻隊出撃のルポでは「銀翼の神々」と見出しがつけられています。

           (2) 生産の場の戦争

             アサヒグラフ 昭和20年1月10日号の画像

             アサヒグラフ 昭和20年1月10日号

             軍隊への召集で不足した労働力は、女性や学生の労働で補われま

             した。その様子を伝える紙面には「新しき職場に続々突進」な

             ど、戦場になぞらえた文言が使われました。

           (3) 空襲と疎開

             アサヒグラフ 昭和20年1月24日号の写真

             『アサヒグラフ』 昭和20年1月24日号

             空襲を受けるようになると紙面に登場するのはバケツリレーで消

             火にあたる人々や疎開した児童の様子です。疎開先の様子を伝え

             る紙面では子どもたちの元気で明るい様子が強調されています。

           (4) 銃後のくらし

             アサヒグラフ昭和19年11月22日号の画像

             『アサヒグラフ』 昭和19年11月22日号

             農作物の収穫を伝える紙面です。写真の説明には「あなたの汗が

             人不足も肥料不足も征服した」と書かれ、戦争による人不足、物

             資不足の苦労を美化して伝えています。

問い合せ     我孫子市教育委員会 生涯学習部 杉村楚人冠記念館

           電話:04-7182-8578 ファクス:04-7185-4330

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