布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

さざえ堂と春の新四国相馬霊場巡り

2008-03-06 | 歴史
さざえ堂といえば、自分はすぐに会津若松の飯盛山にあるさざえ堂を思い出します。さざえ堂とは、江戸時代後期の特異な建築様式の仏堂のことを指します。堂内は回廊となっており、順路に沿って三十三観音や百観音などが配置されており、堂内を進むだけでその巡礼が叶うような構造となっているようです。二重らせん構造をもつ福島県会津若松市の旧正宗寺三匝堂(きゅうしょうそうじさんそうどう)がその代表的な例なのです。行ってみるとわかりますが、ここのさざえ堂自体、壮大とか壮観といったものではなく、実にこじんまりした建物です。ただ、不思議なことには、この建物ののぼり道と下り道とが一切交わらないのです。このことが強く印象に残り、会津若松に行くと必ずこの地を訪れています。平成7年に国の文化財となっており、拝観は、いつでも出来ますが、観音像等は明治時代の廃仏毀釈で一切ない。但し、拝観料は、大人400円、大学・高校生300円、小・中学生200円で、拝観時間は、夏期 8:15〜日没 ( 4月〜11月)、冬期 9:00〜日没 (12月〜3月)となっております。年中無休で、土足で入れることが便利といえます。
一方、これから紹介する茨城県取手市にあるさざえ堂(写真)は、長禅寺三世堂といい、外見は二層に見えますが、内部は三層になっており、これも往路・復路が交わることなく一方通行で巡拝できる江戸時代中期に造られた三階建ての観音堂のことをいいます。1階には、ご本尊の11面観音と坂東三十三ヶ所、2階には秩父三十四ヶ所、そして3階には西国三十三ヶ所の合計百観音が納められています。ここが会津若松のさざえ堂と違います。しかし、一般公開は1年に1回です。ご開帳日は平成20年4月18日(金)の午前9時~10時,正午~午後3時です。ここのさざえ堂も茨城県の指定文化財となっており、入館料は無料です。でも、ここでの拝観は靴を抜がねばなりません。
実はこの4月18日というのは、「相馬霊場を巡る会」主催のハイキング形式での「新四国相馬霊場」巡りが開催される日なのです。いや、このさざえ堂のご開帳の合わせて春の「新四国相馬霊場」巡りが行われるといってよいかも知れません。このさざえ堂のある長禅寺は、新四国相馬霊場の発願寺(1番札所)と結願寺(88番札所)と5番札所にもなっており、ここには、この霊場巡りの発案者の光音禅師をまつる光音堂もあります。私も昨年ここを何回は訪れていますが、近くには奈良漬で有名な新六本店もあり、よいところです。
同会は、本霊場を年4回、ブロック毎に分けて、毎回ルートを変えてお遍路の旅を行っているので、4回参加すると全コースを回りきるようですよ。そして、この春のコースのメインイベントが、このさざえ堂のご開帳への参加ではないでしょうか?昼食もここでとるようですし。
改めて言うまでもなく、同会は宗教団体でも営利団体でもありませんので、どなたでも安心して、しかも自由に参加できるのが特徴といえます。以下に春のコースの概要を紹介します。なお、取手市のさざえ堂への問い合わせは取手市文化芸術課(0297-74-2141 内線2061)でも受けつけているようです。
開催日時     2008年4月18日(金)
           ※当日中止の場合は、二日後の4月20日(日)に延期。
集合時間     午前8時30分
集合場所     JR常磐線取手駅西口
           ※取手東急百貨店2階入口前、愛宕神社集結9時出発予定
解散場所     取手駅東口午後15時頃
散策コース    第87番愛宕神社-第82番弘経寺-光音堂-第83番-第53番-第70番
           第71番東漸寺-第30番-第12番-第23番-第46番-第8番城山観音-
           第32番-長禅寺第1番、第5番、第八十八番さざえ堂御開帳式典(昼食)-
           第3番-第2番念仏院-第6番-第10番-第4番-第20番-第31番井野
           天満宮-第61番-JR取手駅東口で解散。
           (午後からのコースは若干の変更あり。)
参加費      500円
持ち物      中食(昼食の意)・タオル・雨具・シート・持薬等はご持参下さい。
申込み      参加費の事前受付はせず、当日受付とのこと。
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