野田市域の江戸川沿いの旧岩名(いわな)村を中心とした一帯は、明治から大正時代にかけて盛んに桃の栽培が行われており、紀行文作家として知られる大町桂月は、「野田の桃を見ずんば、未だ桃花の観を談ずべからざる也」と評しています。
そこには「座生沼」(ざおうぬま)と呼ばれる沼地が広がっており、当地を訪れた文人墨客たちは、桃林とあわせて中国の理想郷、“桃源郷”に例えたのでした。
本展示では、秋場桂園・松田秀軒による『観桃余芳』、宮本鴨北の『野田観桃記』といった野田の桃花観賞に訪れた人々による漢詩文をとおして、当地を訪れた人たちが見た桃林と座生沼の姿を紹介します。今では見ることができなくなった、満開の桃花と座生沼の織りなす風情に思いを馳せていただければ幸いです。
開催期間 10月9日(土)~12月17日(月)
開館時間 9:00~17:00
開催場所 野田市郷土博物館1階展示室
※所在地:野田市野田370-8
TEL:04-7124―6851
FAX:04-7124-6866
休館日 火曜休館(祝日は開館)
対 象 どなたでも
費 用 無料
主 催 野田市郷土博物館・市民会館
問い合せ TEL:04-7124―6851
関連の催し
◆学芸員による展示解説 ※申込不要
【日 時】10月23日(土)13時30分〜14時
11月20日(土)11時〜11時30分
12月12日(日)13時30分〜14時
【会 場】野田市郷土博物館1階展示室
【内 容】展示室で当館学芸員が展示の見どころを解説します。
◆坂野家住宅見学会 ※要事前申込
【日 時】11月6日(土)13時〜16時30分
※集合・解散とも野田市郷土博物館。大型バスでの移動となるため、交通状況によって解散時間が前後することがあります。
【場 所】水海道風土博物館坂野家住宅(茨城県常総市)
【内 容】『観桃余芳』を生んだ水海道の文人墨客がつどった坂野家住宅を見学。
【参加費】100円(保険料、資料代)、その他入館料実費300円
※満年齢65歳以上の方は,入館料が減免(無料)されます。
年齢が確認できるもの(免許証、保険証等)を持参ください。
【定 員】20名(事前申込・抽選制
※募集締切は10月22日(金)17時。
※1名様、もしくは2名までの申込みが可能です。
※結果は締切後に連絡します。
◆特別展講演会 ※要事前申込
【日 時】12月4日(土)13時30分〜16時
「常総の文芸開花〜『観桃余芳』の世界へとつながる文芸サロンの成立〜」
【講 師】土井義行氏(日本考古学協会会員/常総市教育委員会事務局生涯学習課専門員)
「近代野田の桃花を詠じた漢詩を読む〜『観桃余芳』の世界〜」
【講 師】重野宏一氏(世田谷区史編さん委員会近世専門部会調査員)
【場 所】野田市中央公民館・講堂
【参加費】無料
【定 員】30名(事前申込・先着順)
【申込開始日】11月5日(金)
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、関連事業を中止の場合あり。
なお、申込みが必要な講座は、電話、FAX、ホームページのメールフォームから申込みください。
TEL:04-7124―6851
FAX:04-7124-6866
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