布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

我孫子にある杉村楚人冠記念館でテーマ展示「てがみ展 楚人冠の交友関係」

2021-02-04 | 歴史

杉村楚人冠と交流があった人々を政治、学術、文学と、様々な分野から、そのてがみとともに紹介します。

下記に紹介した展示ブルのほかに、吉植庄亮(歌人・政治家)、牧野良三(政治家)、芦田均(外交官・政治家)、石井光次郎(新聞(こうじ)経営者・政治家)、松本烝治(法学者)、荒垣秀雄(新聞記者・コラムニスト)の手紙を展示しています。

なお、杉村楚人冠記念館は、母屋、茶室、澤の家、蔵の4棟からなっており、これらの建築物は平成22年1月29日に我孫子市指定文化財となりました。

開催期間     3月7日(日)まで

開催時間     9:00~16:30(入館は16:00まで)

休館日      毎週月曜日(月曜が休日の場合は直後の平日)

         12月29日から1月3日

                ※資料の整理・保全のため、臨時に休館することがあります。

開催場所     杉村楚人冠記念館

                ※所在地:我孫子市緑2-5-5

                 TEL:04-7187-1131

展示物      ☆姉崎正治(宗教学者)

          姉崎正治がブリュッセルから送った絵葉書

          日本の宗教学の先駆者、姉崎正治が国際連盟学術協力委員会に出

          席するため渡欧した際、ブリュッセルから送った絵葉書です。

          ブリュッセルの名所、小便小僧の図案です。

         ☆市河三喜(英文学者)

          市河三喜書簡

          英文学者市河三喜が、日本シェイクスピア協会設立にあたり、杉

          村楚人冠に賛助会員を承諾してもらったことに礼を述べる手紙で

          す。楚人冠は若いころ英語教育に関わったこともあり、英語英文

          学関係の人脈を持つことも特徴と言えます。

          また、市河は楚人冠が雑誌『英語青年』誌上に紹介した、夏目漱

          石との "so much for A" の訳し方をめぐる議論に結論を出した人

          物であることにちなみ、この議論についての夏目漱石のてがみを

          合わせて展示しています。

         ☆川路柳虹

          川路柳虹がベネチアから送った絵葉書

          詩人の川路柳虹が渡欧中、ベネチアから送った絵葉書です。

          杉村楚人冠と川路の交流のきっかけになったのは、楚人冠の長男

          浩の死でした。

          川路に詩を学んでいた浩は、病のため弱冠二十歳にして亡くなり

          ます。その生前の望みを叶えようと、川路は自ら経営する曙光詩

          社から浩の詩集を刊行、それから楚人冠との交友が始まったのでした。

         ☆鳥居素川

          鳥居素川書簡

          大阪朝日新聞のジャーナリスト、鳥居素川が杉村楚人冠の著書

          『最近新聞紙学』に序文を送った際のてがみです。

          送った原稿に対しさらに推敲を加え、修正の検討を頼んでいるあ

          たり、いかにも新聞記者らしい気質が見えます。

          『最近新聞紙学』は当時新聞記者の教科書と言われた本で、その

          序文を依頼したことは、楚人冠がジャーナリストの先輩として鳥

          居に敬意を持っていたことを示しています。

対  象     どなたでも

費  用     一般300円/高校生・大学生200円

         団体20人以上2割引

         中学生以下無料

主  催     我孫子市教育委員会 生涯学習部 杉村楚人冠記念館

問い合せ     TEL:04-7187-1131

その他      3館共通券(一般500円/高校・大学生400円)もあります。

         購入日から1か月以内なら杉村楚人冠記念館・鳥の博物館・白樺文学館が入館できます。

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