杉村楚人冠と交流があった人々を政治、学術、文学と、様々な分野から、そのてがみとともに紹介します。
下記に紹介した展示ブルのほかに、吉植庄亮(歌人・政治家)、牧野良三(政治家)、芦田均(外交官・政治家)、石井光次郎(新聞(こうじ)経営者・政治家)、松本烝治(法学者)、荒垣秀雄(新聞記者・コラムニスト)の手紙を展示しています。
なお、杉村楚人冠記念館は、母屋、茶室、澤の家、蔵の4棟からなっており、これらの建築物は平成22年1月29日に我孫子市指定文化財となりました。
開催期間 3月7日(日)まで
開催時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 毎週月曜日(月曜が休日の場合は直後の平日)
12月29日から1月3日
※資料の整理・保全のため、臨時に休館することがあります。
開催場所 杉村楚人冠記念館
※所在地:我孫子市緑2-5-5
TEL:04-7187-1131
展示物 ☆姉崎正治(宗教学者)
姉崎正治がブリュッセルから送った絵葉書
日本の宗教学の先駆者、姉崎正治が国際連盟学術協力委員会に出
席するため渡欧した際、ブリュッセルから送った絵葉書です。
ブリュッセルの名所、小便小僧の図案です。
☆市河三喜(英文学者)
市河三喜書簡
英文学者市河三喜が、日本シェイクスピア協会設立にあたり、杉
村楚人冠に賛助会員を承諾してもらったことに礼を述べる手紙で
す。楚人冠は若いころ英語教育に関わったこともあり、英語英文
学関係の人脈を持つことも特徴と言えます。
また、市河は楚人冠が雑誌『英語青年』誌上に紹介した、夏目漱
石との "so much for A" の訳し方をめぐる議論に結論を出した人
物であることにちなみ、この議論についての夏目漱石のてがみを
合わせて展示しています。
☆川路柳虹
川路柳虹がベネチアから送った絵葉書
詩人の川路柳虹が渡欧中、ベネチアから送った絵葉書です。
杉村楚人冠と川路の交流のきっかけになったのは、楚人冠の長男
浩の死でした。
川路に詩を学んでいた浩は、病のため弱冠二十歳にして亡くなり
ます。その生前の望みを叶えようと、川路は自ら経営する曙光詩
社から浩の詩集を刊行、それから楚人冠との交友が始まったのでした。
☆鳥居素川
鳥居素川書簡
大阪朝日新聞のジャーナリスト、鳥居素川が杉村楚人冠の著書
『最近新聞紙学』に序文を送った際のてがみです。
送った原稿に対しさらに推敲を加え、修正の検討を頼んでいるあ
たり、いかにも新聞記者らしい気質が見えます。
『最近新聞紙学』は当時新聞記者の教科書と言われた本で、その
序文を依頼したことは、楚人冠がジャーナリストの先輩として鳥
居に敬意を持っていたことを示しています。
対 象 どなたでも
費 用 一般300円/高校生・大学生200円
団体20人以上2割引
中学生以下無料
主 催 我孫子市教育委員会 生涯学習部 杉村楚人冠記念館
問い合せ TEL:04-7187-1131
その他 3館共通券(一般500円/高校・大学生400円)もあります。
購入日から1か月以内なら杉村楚人冠記念館・鳥の博物館・白樺文学館が入館できます。