布施弁天界隈の自然と歴史情報

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野田のコウノトリの飼育の行方は、6月12日の野田の市長選の結果にかかっている?

2016-06-08 | その他

2010年に、千葉県の野田市は、自然再生のシンボルとして、国の特別天然記念物のコウノトリの野生復帰に取り組むことを宣言。それを推進してきた根本市長が、6期24年で、今般、退任することになり、現在4人の新人が野田市長に立候補している。

4人の中には、このコウノトリの飼育に異議を唱える人もいる。市民に答えを求めたいという人もいる。さらには、継続して、続けるべきという人もいる。

6月12日が投票日なので、この日の深夜には、このコウノトリの野田の行方も決まるといっても過言ではない。野田の市民は、だれを選択するのでしょうか。もちろん、市長選の課題はこれだけでなく、他の方が野田市の行方を左右する課題もあるが。 

でも、本ブログでは、コウノトリの行方について考えてみたい。

やはり、この問題を語るには、なぜ、コウノトリを飼育するのかということである。メリットもデメリットもある。その中で一番大きな問題は、コウノトリの野生復帰にかかるお金の問題である。負担するのは野田市民である。もちろん、国の補助金や企業の助成金もあるだろうが。 

では、この野生復帰にどれだけ、これまでにかかっているだろうか。

みどりのふるさと基金は11年度には、3億5000万円あった。

コウノトリの飼育施設は、この基金を使用して建てた。建設代金は、1億5000万円 

そして、この飼育建物の維持管理費、人件費を含めた飼育費用は年間で

2012年度・・・1664万円

2013年度以降・・・1700万~1800万円

2015年度・・・初めての放鳥した関連費用として1250万円(主に企業の助成金)

 

結果、この基金、現在残額が約8200万円

2020年度には、この基金が増えていないと、飼育施設維持管理等の費用がそこをつくらしい。 

となると、問題は、なぜ、コウノトリを飼育するのか。

デメリットとなる費用については、20年度までは何とかしないと。20年度以降、続けていけば、市民の税金の投入の問題も出てくるので、それなりの対応策が必要となってくるでしょうし、その出資元には赤字等の問題があるから、なおさら大変だ。

じゃ、メリットはあるのか。聞くところによると、コウノトリが生息することで、野田のお米を、コウノトリが棲める地域で獲れたお米(黒酢米)だとアピールしたいということと、そして国の天然記念物のコウノトリで人を野田に呼びたいという考えがあるようです。この黒酢米、私も野田市にふるさと納税をして、昨年15キロを送っていただきましたが、おいしかったです。

でも、そうなるには、コウノトリが、この野田の江川地区や利根運河近辺に生息してなければならない。

それが、今回、6月4日に、今年3月に生まれた2羽のオスの雛を放鳥したといえる。なぜなら、去年と同じように、7月23日に放鳥すると、どこへ飛んで行ってしまうかわからない。去年の2羽は四国等にいるらしい。だから、巣立ちして間もないこの時期、6月4日に放鳥し、野田近辺にいて欲しいというのがねらいのようだ。そのねらいは、今のところあたり、放鳥の翌日5日には1羽(きずな)は流山、もう1羽(ひかる)は飼育施設の中にいた。 

このように、この施設の近辺にコウノトリが住んでくれないと、野生復帰のねらいどおりにはいかず、費用のみ掛かかってしまう。さあ、野田市民は、12日に、どのような結論をだすのでしょうか。 

なお、放鳥式では、この2羽の名前の公募結果が発表され、1羽目(オス)はきずな、2羽目(オス)は、ひかるに決まっています。

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