以前に、なにかの拍子に、1953年製作の小津安二郎監督(写真)の代表作のひとつといわれる「東京物語」という映画を映画館でなく、どっかの公共施設で見たことがあります。当然、公開された当時でなく、2000年ごろだったと思います。
この映画を見る気になったのは、なんだろう、1970年製作の山田洋次監督の映画「家族」が、脳裏に残っていたためだと思います。当時は、まだ、学生だったので、みょうに祖父役の笠智衆の演技が心に残りました。だから、寅さんシリーズの御前様役の笠智衆には、へんに親しみをもったものです。
この小津監督の「東京物語」を見る気になったのも、この笠智衆の若いころの演技を見たかったこともあるが、「百万ドルのほほえみ」と評されていた原節子がどんな人感じの俳優だったか、この目で、是非ともみたかったこともあります。
この「東京物語」は、原節子と笠智衆の二人が主人公と言っても良い。独立した子供たち(原節子は次女の未亡人の役)のもとを訪れる年老いた夫婦(笠智衆はその父親)と、次女以外、それをあまり快く思わない他の子供たちを通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた秀作である。良く言われていることだが、核家族化と高齢化社会の問題を先取りした名画ではないかといわれている。
一方、長崎県の小さな島を離れ、酪農を夢見て、北海道の開拓村まで旅する一家5人の姿をドキュメンタリー風に撮ったのが山田監督の「家族」である。笠智衆は、ここでは、北海道について間もなく死んでしまう祖父役であるが、この映画は、キネマ旬報ベストテン一位に輝くなど山田監督の代表作の一つとなっている。
いずれにしても、この2つの映画は、日本の家族の変遷と、日本人にとっての家族とはなにかについて考えさせられる映画であったことは確かである。
さて、この小津安二郎監督の映画「晩春」(1949年製作)が、流山市の文化会館で3月に上映されると言うので、以下に紹介したいと思います。この「晩春」は、小津が原節子と初めてコンビを組んだ作品で、娘の結婚を巡るホームドラマを初めて描いた作品といわれている。
また、この映画上映と同時に、青い山脈、残照などを手がけた映画監督・河崎義祐氏が講演をするとのこと。河崎氏は、「自分にできる一人で始めたボランティア活動」とし、病院や福祉施設で「出前映画」を続けている方だそうです。
では、以下にその映画上映と講演会の概要を紹介してみます。
開催日時 3月13日(土)13時30分~16時(13時開場)
開催場所 流山市文化会館
※所在地:流山市加1丁目16番地の2
電 話:04-7158-3462
内 容 ☆映画「晩春」(原節子、笠智衆ほか)の上映
☆河崎義祐監督(青い山脈、残照ほか)の講演
対 象 どなたでも
入場料 無料
申し込み 当日直接会場へ
主 催 流山市文化会館
問い合せ 同文化会館 (電)04-7158-3462
この映画を見る気になったのは、なんだろう、1970年製作の山田洋次監督の映画「家族」が、脳裏に残っていたためだと思います。当時は、まだ、学生だったので、みょうに祖父役の笠智衆の演技が心に残りました。だから、寅さんシリーズの御前様役の笠智衆には、へんに親しみをもったものです。
この小津監督の「東京物語」を見る気になったのも、この笠智衆の若いころの演技を見たかったこともあるが、「百万ドルのほほえみ」と評されていた原節子がどんな人感じの俳優だったか、この目で、是非ともみたかったこともあります。
この「東京物語」は、原節子と笠智衆の二人が主人公と言っても良い。独立した子供たち(原節子は次女の未亡人の役)のもとを訪れる年老いた夫婦(笠智衆はその父親)と、次女以外、それをあまり快く思わない他の子供たちを通して、家族の絆、夫婦と子供、老いと死、人間の一生、それらを冷徹な視線で描いた秀作である。良く言われていることだが、核家族化と高齢化社会の問題を先取りした名画ではないかといわれている。
一方、長崎県の小さな島を離れ、酪農を夢見て、北海道の開拓村まで旅する一家5人の姿をドキュメンタリー風に撮ったのが山田監督の「家族」である。笠智衆は、ここでは、北海道について間もなく死んでしまう祖父役であるが、この映画は、キネマ旬報ベストテン一位に輝くなど山田監督の代表作の一つとなっている。
いずれにしても、この2つの映画は、日本の家族の変遷と、日本人にとっての家族とはなにかについて考えさせられる映画であったことは確かである。
さて、この小津安二郎監督の映画「晩春」(1949年製作)が、流山市の文化会館で3月に上映されると言うので、以下に紹介したいと思います。この「晩春」は、小津が原節子と初めてコンビを組んだ作品で、娘の結婚を巡るホームドラマを初めて描いた作品といわれている。
また、この映画上映と同時に、青い山脈、残照などを手がけた映画監督・河崎義祐氏が講演をするとのこと。河崎氏は、「自分にできる一人で始めたボランティア活動」とし、病院や福祉施設で「出前映画」を続けている方だそうです。
では、以下にその映画上映と講演会の概要を紹介してみます。
開催日時 3月13日(土)13時30分~16時(13時開場)
開催場所 流山市文化会館
※所在地:流山市加1丁目16番地の2
電 話:04-7158-3462
内 容 ☆映画「晩春」(原節子、笠智衆ほか)の上映
☆河崎義祐監督(青い山脈、残照ほか)の講演
対 象 どなたでも
入場料 無料
申し込み 当日直接会場へ
主 催 流山市文化会館
問い合せ 同文化会館 (電)04-7158-3462