「魅惑のバロックチェンバロを囲んで」

バロック音楽と言うのをご存知かと思いますが、１７世紀初頭から１８世紀中頃のヨーロッパの音楽をいうそうです。バロックは、オペラの誕生に加え、器楽音楽が大いに発達した時代のもので、その花形楽器はチェンバロでした。チェンバロは、ソロ楽器としても、アンサンブルの要としてなくてはならないものでした。
これから紹介する柏市音楽家協会が主催する第７２回目定期演奏会では、このバロックとチェンバロの演奏がテーマとなるようですね。私は知らなかったのですが、鴨川　華子さんというチェンバロ奏者が、どうやら、柏に住んでいるみたいですね。
今回の演奏会は、オペラアリア、器楽ソロ、四重奏など、盛りだくさんなプログラムで、バロックの世界を堪能できると共に彼女の演奏するチェンバロも聴くことができるそうです。彼女は、このプログラム全曲に参加し、ソロでは、全チェンバロ作品の中でも、ひときわ楽しさを放つ「スキタイ人の行進」も演奏するとのこと。是非、お聴きにゆかれてはいかがでしょうか。
では、以下にその概要を紹介します。
開催日時　　　　　２０１０年３月１４日（日）開場 １３：３０　　開演 １４：００
開催場所　　　　　アミュゼ柏 クリスタルホール
　　　　　　　　　　　　※所在地： 柏市柏６丁目２－２２（柏駅東口徒歩７分）
プログラム　　　　ヘンデル　　オンブラ・マイ・フー（「セルせ」より）
　　　　　　　　　　　ヘンデル　　私を泣かせてください（「リナルド」より）
　　　　　　　　　　　テレマン　　オーボエとチェンバロの通奏低音の為のソナタ
　　　　　　　　　　　プラッティ　フルートと通奏低音の為のソナタ
　　　　　　　　　　　バッハ　　　ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ
　　　　　　　　　　　ロワイエ　　スキタイ人の行進
　　　　　　　　　　　他
出　　　演　　　　　前澤　洋子（ソプラノ）
　　　　　　　　　　　鈴木佐英子（フルート）
　　　　　　　　　　　眞山　美保（オーボエ）
　　　　　　　　　　　阿部　雪子（ヴァイオリン）
　　　　　　　　　　　窪田　　亮（チェロ）
　　　　　　　　　　　鴨川　華子（チェンバロ）
対　　　象　　　　　どなたでも
費　　　用　　　　　一般２,０００円　　高校生以下１,０００円（自由席）
チケット取扱所　　浅野書店（柏スカイプラザB1F）
　　　　　　　　　　　紀伊國屋書店（流山おおたかの森SC2F）
　　　　　　　　　　　柏高島屋友の会（T館8F）
　　　　　　　　　　　ヤマハららぽーと柏の葉センター（ららぽーと柏の葉3F）
主　　　催　　　　　柏市音楽家協会
後　　　援　　　　　柏市教育委員会
問い合せ　　　　　森 ＴＥＬ： 04-7143-1196
最後に、チェンバロ奏者の鴨川　華子氏の簡単なプロフィールを紹介します。
大阪府出身。幼少より母の手ほどきでピアノを始める。東京音楽大学ピアノ科を経て同大学研究科チェンバロ専攻修了。ピアノを故下村和子、武田真理、チェンバロと室内楽を渡邊順生、宇田川貞夫の各氏に師事。都留音楽祭、サンフランシスコ古楽協会講習会に参加し研鑚を積む。１９９５年第９回古楽コンクール(山梨)・チェンバロ部門において最高位受賞、同時に第７回栃木[蔵の街]音楽祭賞を得てリサイタルを開催。１９９８年ブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門においてディプロマ受賞。近年は「明日館チェンバロコンサートシリーズ」「近江楽堂のチェンバロVol.1」などのソロリサイタル活動の他、イタリア・ミラノにて「J.S.バッハ：3台、4台のチェンバロのための協奏曲」に出演。室内楽の通奏低音奏者としても数多くのコンサートに出演している。