布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

今年の酉の市は11月5日、17日、29日

2008-10-18 | 歴史
酉の市(とりのいち)は、例年11月の酉の日に行われるが、これが行われる大鳥神社は、柏市内では、旭町の香取神社境内にある大鳥神社だけではなかろうか。今年の大鳥様の酉の市は、写真にあるように11月の5日(水)と17日(月)と29日(土)である。このように三の酉まである年は火事が多いといわれるが、本当であろうか。
酉の市は、古くは酉の祭(とりのまち)と呼ばれ、大酉祭、お酉様とも呼ばれる。酉の市で縁起物を買う風習があるが、これは、関東地方特有の年中行事ではないらしい。
さて、このお酉さま、関西では大鳥大社(大阪府堺市西区)が本社とされる。しかし、関東各地では鷲神社(おおとりじんじゃ)が主流で、この辺では我孫子の久寺家にそれはある。この両者の関係は不明だが、旭町の大鳥様は、その文字が示すように昭和30年代に関西の大鳥様から分社して建てられているらしい。
関東では、鷲宮神社(埼玉県北葛飾郡鷲宮町)が鷲神社の本社とされる。鷲宮神社の祭神は、天穂日命、武夷鳥命、大己貴命である。日本武尊が東征の際、この神社で戦勝を祈願したとされる。古くからこの神社を中心に「酉の日精進」の信仰が広まり、12月の初酉の日には大酉祭が行われる。
江戸時代後期から、最も著名な酉の市は、浅草の鷲在山長国寺(じゅざいさん・ちょうこくじ、法華宗本門流)境内の鷲大明神社(東京都台東区千束)で行われた酉の市である。「本酉」「大酉」と呼ばれた花又の酉の市に対して「新酉」と呼ばれた。当時浅草の鷲大明神は妙見大菩薩とも呼ばれて、鷲に乗った妙見菩薩の姿として描かれ、長国寺境内の番神堂(鷲大明神社)に安置された。11月の酉の日には鷲妙見大菩薩が開帳され、酉の市が盛大に行われるようになる。
鷲大明神社は「鷲宮(わしのみや)」、長国寺は「酉の寺」とも呼ばれた。しかし、明治初年には神仏分離令により、長国寺と鷲神社とに引き分けられた。
近畿地方及び四国地方並びに中京圏などでは、名古屋の熱田神宮にも見られるとおり歴史的に「えびす講」が主流だが、例外的に素盞男神社で酉の市が行われる他、大須七寺でも行われている。なお、「縁起熊手」を売る風習は、全国各地にある。
最初に書いたように、今年は「三の酉」まであるが、その年は火事が多いとの俗説がある。だから、その年には、熊手商の多くは縁起熊手に「火の用心」のシールを貼って売りだすそうです。なお、上記の多くは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に依っていますことをお断りいたします。
最後に、火に関する近隣のお寺の行事を付け加えて紹介します。
子の神大黒天延寿院の柴燈護摩火渡り
開催日時    10月26日(日)14時
開催場所    子の神大黒天(我孫子市寿2-27-10)
          ※我孫子駅南口から阪東バス「子の神」下車すぐ
内  容     山伏姿の僧侶が呪文を唱え、古い御札や護摩木を燃やして、まだ火が
          残っている所を裸足で渡り歩きます。その後、信者も裸足で渡ります。
問い合せ    子の神大黒天 延寿院 電話7182-2239
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする