季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

好きな歌手

2014年11月22日 | 音楽
倍賞千恵子さんの歌は美しい。声も日本語も実に美しい。

僕は時折この人の歌に耳を傾ける。

わざとらしい表情も、思わせぶりな演出もないのが良い。

代表というわけではないけれど「雪の降る街を」を例に取ろうか。

まち、の発音がまず感心する。ま、が明る過ぎず、雪雲に覆われた、色の消えたまちを想わせる。

思い出だけが通り過ぎて行く、の思い出の発音も大変秀逸である。こうやって具体的に挙げていくときりがないほどである。YouTubeで聴けるから是非聴いてご覧なさい。

「荒城の月」もこの人の歌とヘフリガーの歌唱によると陳腐さが微塵も感じられない。声というのは不思議なものだ。

残念なのは、仕方ないけれど、伴奏が安っぽいことだ。僕の持っている古いベヒシュタインで伴奏したらどんなに良いだろうと密かに思う。
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