季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

九月の講座

2012年08月18日 | 音楽
9月23日(日)14時。京王新線幡ヶ谷のKMアートホールにて。

今回は常日頃耳にし、はたして言っているご本人は理解しながらの発言だろうか、といぶかしく思うことを取り上げてみます。
たとえば客観的な・・・とか相対的文化とかいう、分かったような分からないような言い回しです。

もちろん厳密に受け取ればしごく当たり前なことであったりしますが、それらが使用される場面からは、そう受け取ることができない場合がほとんどで、若い人たちがそれを聞いて受ける影響を思うと放置しない方がよいと切に感じるからです。

お話とは直接関係ない演奏とレッスンを毎回していますが、今回は田北裕子さんという方がショパンの幻想ポロネーズを弾いてくれます。この方はピアノを専門にしていない、お医者さんだそうで、僕は彼女がどんな演奏をする人かまったく知らないのです。しかし、ちょいと米川正夫訳のドストエフスキーの登場人物のように言ってみます。ちょっ、プロだプロだって、いったいなんでがす。そこにゃなんの差があるんでがんす。へっ、プロなんざペッペッだ。

いつもながらはじめて演奏を聴くのは緊張します。山の登り口を間違えたら登頂できないのと似て、入り口をとらえ損ねたらレッスンなどは単なる欠点指摘に堕ちてしまう。そんなことは誰にでもできる。その人らしく、と唱えるのは誰にでもできることの裏返しです。緊張するという所以です。

ピアノ関係者ばかりでなく、様々な楽器の人が来て下さるのはいつもうれしい限りです。また、音楽関係以外の方々も。あらゆる種類の質問を歓迎します。会場ででも、本ブログ・コメント欄でも、メールでも。

コメント
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