パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ボタン外すぞ

2006-07-24 17:37:00 | Weblog
 極楽トンボ(山本、好きだったんだけどなあ)スキャンダルでテレビのレポーターに、「(四日で)責任は済んだと思うのか」と聞かれた欽ちゃん、「おい、つまんないこと聞くなよ。シャツの第一ボタンはずしちゃうよ」と答えていたが、「第一ボタンを外す」とは、どういう意味だろう。多分、なりふり構わず(=ボタン外して)、ケンカでもなんでもするぞ、という意味だろうが、だとしたら、よくぞ言った、欽ちゃん。「四日で責任云々」は、おそらく上司の指示によるものだろうが、テレビのインタビューのくだらなさは目にあまる。
 その「怒りの欽ちゃん」の画面が流れたすぐ後で、今度は秋田の幼児連続殺人事件の件で、殺された男の子の祖母に対し、女性レポーターが、「夏休みになりましたね」と話しかけていた。「殺されてなければ、楽しい夏休みの日々を送れてたのに」と水を向けて、涙のひと雫でも流して欲しかったのだろうが、お祖母さんは、「(孫はまだちっちゃかったから)毎日休みみたいなもんだったからねえ」と、まさに、欽ちゃんなら、「つまんないこと聞くなよ」と言わんばかりの返答だった。

 テレビのニュースに登場する一般人のほとんどが首から上をカットされていることについて、当人の申し出によるものではないという話をよく聞くが、では一体何の為に自主規制してるのだろうと不思議に思っていたが、実は自主規制みたいな殊勝なものではなく、証言者の顔を出さない事で番組を盛り上げるためなんだそうだ。ある外国人作家が知り合いのテレビディレクターに聞いたという話で、朝日新聞に載っていたのだが、つまり、バラエティ番組やワイドショーなどで散々無意味に期待を盛り上げておいてCMに入る、あの演出と基本的に同じなのだ。なんとまた、愚かなというか、稚拙なというか、ひとりよがりな、というか、びっくりしたなもー、と誰も知らない台詞を言っちゃうよ、まったく。

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