パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

おぬし、名をなのられい!

2010-08-30 23:05:38 | Weblog
 連日の猛暑とはいえ,八月も終わりに近づき、さすがに日陰などに入ると以前のような暑さとは少し違う…と言いたいところだが実際にはそんな風に感じることも一日くらいはあるのだが、翌日には否定されてしまう。

 そんな中、どうなる民主党党首選挙。

 しかし,いい加減にしてくれないかね、あの「世論様」を下にも置かないマスコミの慇懃無礼は。

 そもそも、あの街頭インタビューというのはやめるべきであろう。

 と、以前,NHKのシマゲジの英断で、NHKは一時期街頭インタビューを一切やめた。

 どうとでも世論を操作できてしまうからだ。

 これは実に英断だったのだが,シマゲジの失脚で元通り、というか、もっとひどくなってしまった。

 さっきなんか、「小沢さん! とんでもない」と金切り声で叫んで、まるでゴキブリかなにかを見つけたかのように体をブルブル震わせて拒否姿勢を示すおばあさんの姿がニュースで流れていた。

 もちろん,そういう人もいるだろうが、ああいう「絵」がニュースにふさわしいとは思わない。

 菅首相の支持率が相対的に上がっているそうだが,私が菅を支持できないのは,テレビ等の映像で見る限り、政策云々の以前に、総理大臣という重職を担う自信が全然感じられないからだ。

 すっかりおどおどしてしまって、民主党議員の誰かが言っていたが,「シュリンク(萎縮)」してしまっている。

 これじゃあ,何かしようと思ったってできないだろう。

 円高対策を発表するときも、「必要なときには断固処置をとる」と言うだけなのに,メモを見ながらしゃべっていたらしい。

 私は気づかなかったが、小沢派の民主党議員が「メモで2、3行くらいメモ見ないで発言せよ」と菅支持の民主党議員に指摘したら、「いや、慎重にしているだけで」と答えていたが。

 テレビの怖いところは,こういうちょっとした表情の変化が本音を暴露してしまうところなのだが、今の視聴者はそんなところを見ることもしなくなったのだろうか?

 アニメとかCGばかり見ていると、たとえば、唇の両端を上げて微笑む表情は実は敵に対する威嚇の表情が変化したものといった、「本当は怖い話」が見えなくなってきているのだろうか。

 この線で言うと、菅首相の「笑顔」は威嚇どころか、慈悲を乞うているとしか見えない。(誰に慈悲を乞うのか?)

 あと、小沢を告発している「在日特権を許さぬ会」の名前が報道されないことについて,その後、テレビのニュースショーなどを注意深く見てみたが、どうやら、告発者が誰であるかは、おそらく知らないわけはないと思うが、報道する必要なしということになっているみたいだ。

 同会会長が日本ナチ党の幹部だっていうことも。

 一方で,小沢支持派は、「検察ファッショを許さない」とか言っているが、検察が小沢を調べているのは,まさに「在日特権を許さぬ会」が検察審査会に告発したからでしょ?

 その検察審査会が「不起訴不当」としたのも、「在日云々」の告発を受けて、検察に「起訴すべきと思うよ」と言ったので,すべては「在日特権を許さぬ会」の告発が元になっているわけで…。

 別に「在日特権を許さぬ会」が許せないというわけではない。

 日本ナチ党をつくってナチスの制服を着て遊ぶのも勝手だ。

 資金疑惑だって、疑惑があると思うなら告発すればいいので、それを否定しているわけではない。

 私が不思議なのは、ことのそもそものはじまりである告発者の名前がなんで報道されないのかということなのだ。

 隣家の家庭内暴力を警察に知らせた人の名前を報道しないのは当たり前だけど。

 我ながらしつこいと思うが、念のため申し添えておくと,告発者の名前というのは,告発文を書いた人は誰かということ。

 別に,告発者の正体を明らかにせよということじゃない。

 「名前を明らかにする」ということ、ただそれだけ。

 肩書きは二の次。

 「おぬし、名をなのられい」ってわけね。

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