パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

驚愕の世論2

2010-10-04 21:07:35 | Weblog
 香取慎吾と書きましたが、訂正。正しくは「香取○吾」です。

 さて、小沢が強制起訴に。

 それで調べたら、検察審査会というのはくじ引きで選ばれた11人中、8人の賛成で決まるのだそうだ。

 ということは、約73パーセント。

 反小沢の世論調査の数字とぴったり一致。

 はっきり言って「いい加減」という証拠。

 「いい加減」という、その第2は、検察審査会が審査する資料は検察の資料と、不起訴にした検事の説明を聞くだけで、小沢なら、小沢の側の弁護士の意見を聞く機会のないらしいこと。

 「不起訴にしなかった検事側の理由」と、「不起訴で当然の弁護側の理由」は似ているようで、ちがうだろう。

 それから、検察審査会は、検察審査会自身が小沢を起訴せよといっているのではなく、前から指摘しているが、小沢が約一年前に不起訴になったことを「不当」と検察審査会に訴えた「在日特権を許さぬ会」という右翼団体の告訴を法務省が受理し、検察審査会に審査を依頼したのだ。

 この「原点」を報道せずして、報道とはとても言えない。

 この連中の一部が、「尖閣諸島問題における民主党の船長釈放という判断は正しい判断だった」という私の意見を勘違いして(トホホ)、抗議集会に誘われちゃったのだが、この集会のことは、新聞マスコミは、これまた一切報道しなかった。

 多分、政治的影響は皆無ということと、なんか恥ずかしいことやっているのを報道するのは恥ずかしいという気持ちがあったのだと思うが、海外メディアはこういうナショナリズムに非常に敏感なので、かなり大きく報道したらしい。

 日本のマスコミは、人種差別、民族差別、性別差別につながる言論に自由は与えられないという原則をしっかり認識し、あれも「表現の自由」だからと見逃したりしてはいけないのだ。

 思うに、マスコミが「抗議集会」を報道しなかったのは、報道しちゃうと、「表現の自由」で、彼らの民族差別的主張を紹介してしまうことになるからと思って尻込みしたのかもしれないが、あの日の丸の乱立は、見ただけでどんな連中か、すぐに見る人はわかると思うけどねえ。

 お、かっこいいと思う人も中にはいるだろうが、大半は、「いやだなあ」と思うだろう。

 尖閣諸島問題に限ったとしても、日の丸振り回して差別語を連発する人の言うことは聞かないだろう。

 それが「民意」だ。

 まあ、ここら辺の問題は「ハーバード白熱教室」のサンデル教授の専門とする分野なんだが、NHKは、ただ流行で放映するのではなく、教授の意見をきちんとそしゃくし、ちゃんと実行しろよ、と言いたい。

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1 コメント

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無題 (やぶにらみ)
2010-10-05 20:21:44
最近のTVや新聞が創り出す、いい加減な世論調査や世論誘導には怖いものを感じます。

それにしてもこの日の丸君達のデモが報道されなかった事が大変ご立腹のようで連日Twitterを賑合わせています。(彼等はアイコンの片隅に日の丸を付けているのです。)
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