パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

オシムジャパン、惜しくも敗れる

2007-07-26 19:12:57 | Weblog
 オシムジャパン、敗れる。

 2点とっても、3点とられたのが問題なのか、3点とることができなかったのが問題なのか、と考えると、私の考えでは、後者だ。

 というのは、オシムジャパンは結構よく点をとるが、一般的に言って、よく点をとるチームは、よく点をとられる。これは、一方が点をとれば、一方は必死になって点をとろうとするからだ。

 これに対して、点をとられない事に重点を置くチームの場合、対戦チームもまた、点をとられないような戦術をとる。その結果、なかなか点は入らない。

 ……こんなことを、日本×サウジアラビア戦の後に放映された、無得点のままPK戦にもつれこんだ韓国×イラクを見ながら考えた。

 「無得点のままPK戦」という展開は、おそらく、韓国の狙った作戦だろうが、結果としては、その韓国が負けた。一方、点の取り合いとなった日本対サウジアラビア戦は、本来、日本の展開だが、勝ったのはサウジだった。

 実際、オシム監督は、そのような事を試合後に話したようだ。すなわち、積極的に点をとりにいくチームは、リスクは大きいが見て楽しく、私はそのほうが好きだし、今の世界のサッカーの主流でもある、と。

 同感である。今回、日本チームが「アジアのベストチーム」ととても評価が高いことに、ちょっと驚いたりしたのだが、それが今回の負けで揺らぐことはないだろう。
 しかし、オシム監督は、いかつい外見と裏腹に、「勝負師」タイプの監督ではない事も、今回、はっきりしたみたいで(勝負師中の勝負師、モウリーニヨなんか、ダイジェストでしか見た事がないのでよくわからないのだが、「確実に勝つ」ものの、試合そのものは「つまらない」らしい)、もちろん川淵キャプテンはそのことを承知で、チームをオシムに託したのだろうが、いずれにせよ、次の日本対韓国の3位決定戦は、そんなこんなを考えあわせると、「消化試合」のイメージはみじんもなく、大変に興味深い。

 と、韓国の話が出たついでに、アフガニスタンの韓国キリスト教布教団の拉致事件について、一言。

 集合写真に写っている女性たちは、金正日の「喜び組」を連想させはしないだろうか?

 もちろん、「喜び組」とちがい、「全員美人」というわけではないが、美人率は明らかに通常より高く、「笑顔も」どこかプロっぽい。これはきっと、事前に「選抜・訓練」をしているにちがいない。では、何のためかというと、「見栄っ張り」だからに過ぎない。つまり、深い理由はないのだが、こうして北と南が融合して行く。

 でも……「見栄」で融合してもなあ……と言ってみたりする。

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