パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

教えてちゃぶ台

2009-01-13 20:32:25 | Weblog
 前回はちょっと長かったので,今回は、今疑問に思っていることを短めに。

 それは、またしても「派遣労働者」についてなのだが(以下、「派遣」とあるのは、「派遣労働者」の意)、クビを切られた派遣が,ハローワークで仕事を探している絵なんかがテレビに流れていわけだが、クビになった、あるいは契約の切れた派遣の次の仕事は派遣登録先の会社が用意してくれるものではないのか?

 派遣企業なんて悪徳企業が,そんな親切なことをするわけがないと言う人がいるかもしれないが、そもそも、派遣業は自分のところに登録している「派遣」の稼ぎで成り立っているんだから、「次の働き先」を早急に探してそこに派遣を送り込まなければ、自分の経営がやばくなるのではないか?

 働き先を紹介したときに紹介手数料を派遣先からもらって、それで「派遣」との関係は終わりというのなら別だけど。

 「サラ金」の貸付金額を年収の3分の1以上は禁止という、いわゆる「総量規制」が、前倒して今年の秋から実施されるのだそうだが、そのため,闇金が急増しているそうで、その対策に自治体が追われている様子をNHKの特番で見た。

 私は,サラ金の規制は、暴力的な取り立てを禁止すればいいだけではないかと思い,何度か書いてきた。具体的には,督促は郵便だけに限るとか。そうすれば、金利なんかいくら高くたっていいのではないかと。

 それはともかく、番組に、現在ある市営住宅に住んでいる女性で、すでに金利だけで元金の何倍もの金額を払っていて、弁護士から、「業者から金利の支払いの要求があっても、もう、元金以上払っているのだから、絶対に応じてはいけません」と何度も釘を刺されているにも関わらず,払ってしまった。

 弁護士、怒ること怒ること。「あんなに言ったのに,なんで払うんですか!」と言うと,くだんの女性は、最初、「つい…こわくて」とか言っていたが、最後の方で一言、「業者と関係が切れるのが恐ろしくて」と言っていた。

 これは、つまり、金利を払っていればいつでもすぐに金を貸してくれるので、その関係が切れてしまうのが怖かったと言っているわけだ。

 ということは,この女性は,ある意味、弁護士とか、自治体の担当者よりも、闇金業者を信用しているということなのだが、NHKの番組ではそのことにはまったく触れず。というか、「関係が切れるのが怖くて」という音声を収録し、流していながら、その意味に全然気づいてもいない。

 金に困った時、弁護士は金貸してくれるのか? 自治体は、貸してくれるかもしれないが、審査審査で何ヶ月も待たされるだろう。もしかしたら、待たされたあげく,貸してくれないかもしれない。そんなのよりも、闇金だったらすぐに貸してくれる。ただし、利子を払っていれば。

 そうだろうなあ、と思った。赤羽のMさんもおなじようなことを言っていたっけ。

 もっともその場合、利子は、言い換えれば、借金の予約金みたいなものということになるから、それを他の一切の事情に先行して支払おうとする心理は、やっぱり不可解ではある。(「国」だったら、国の寿命は永遠だから、借金の予約というやり方は賢いんだけどね、たぶん)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿