パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

DNA合戦

2006-07-11 21:39:51 | Weblog
 中断していた壁紙貼りを、新宿事務所からカッターを持って来て再開。説明書には、縁に貼られたテープをとらなければのりは乾かないとあったが、一昼夜を経て、長さにして4、50センチほど乾いてしまった。ちょん切ってもいいのだが、後で長さが足りないとまずいので、ボンドを買って来て、それで貼り付けた。ところが、その作業中、ふと目を横に向けたら、紛失していたカッターがあった。えええー! そのうち、気がつくと、さらにもう一本、カッターは計三本に増えていた。

 深夜、フェデラー対ナダルのウィンブルドン全英テニス男子決勝を見る。芝生の王様対赤土の王様の対戦。ウィンブルドンは芝生だから当然、芝生の王様であるフェデラーが圧倒的に有利とみなされ、実際、フェデラーが圧勝したのだが、黒い長髪をなびかせたナダルも凄い。ゲームの合間にユニフォームを着替えるために上半身裸になったナダルを、後ろの観客席から、おばちゃんが、満足そうに微笑みながら、じっと見詰めていた。もてるなー、ラテンの黒髪男は。バレンチノしかり、アントニオ・バンデラスしかり……しかし、アガシが一番モテているという事実は、どうも理解に苦しむ。どうみても、坊主、それも「羅漢様」なんだが……最初はものすごいアフロヘアーだったと思うのだが、どうしても思い出すことができない。でも、グラフはものにしちゃうし……。あの、四方八方えの投げキッスと「お辞儀」がいいんだろうか。

 その後、サッカーワールドカップ、三位決定戦、ドイツ対ポルトガルを見ようと思って、前半を少し見たが、明日また引越し作業をしなければならないので断念。起きたら、ドイツが勝っていた。
 ドイツの二十歳の新星、オドンコルがフィーゴにユニフォーム交換を申し出、10年早いよ、とばかりに断られたらしい。それはともかく、「オドンコル」って、たしか、西ローマ帝国を滅ぼしたゲルマンの傭兵隊長の名前ではなかったかと思い、調べたら、「オドルコルだ」だった。一字違い……というか、たぶん、同じだろう。でもオドンコルは黒人との混血ぽく見える。しかし、アップでよく見たら、古のゲルマン兵士もかくありなんと思えば思えなくもない……いー加減。

 で、ワールドカップは結局、その西ローマ帝国の末裔、イタリアが優勝、一方、北アフリカからの移民の子、ジダンの頭突きと、その後、退場する後ろ姿は敗者カルタゴの悲哀を醸し出し……と、今回のワールドカップは、私には、ヨーロッパのDNA合戦の様相を呈していたように、見えた。

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