パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

そんなの関係ない

2012-06-01 23:50:32 | Weblog
 Eテレで小三治の落語、「千早ぶる」を見る。

 知ったかぶりをする大家さんをからかう話だが、まくらで(途中から見たので,「まくら」の最後しかわからないのだが)、「何がたちが悪いって、知らないのに知らないふりをするやつがいる」とやって、大爆笑だった。

 でもよく考えるとあり得る。

 本当は知らないのだけれど、「知っているふり」では、それがばれそうな場合、「知らないふり」で知らないことを隠すことはあり得る。

 というか、やったことがあるような気がする。

 ちょうど「裏」でニュースをやっていて、野田が大飯原発再稼動発表の記者会見をしていたのだが、とにかく、何を言っているのか全然わからない。

 同じニュースで、国会で開かれている福島原発の実態調査で、東電の清水前社長が、菅前首相が東電の全面撤退を拒んだと言っていることに「退避したいと首相には申し上げたが、全員ではなく、一部の職員を残すつもりだった」と証言、調査員に「要するに、全面撤退は考えていなかったので、全面撤退を非難されても非難されていることがわからない、とおっしゃりたいのか」と聞かれ「その通りです」と答えていた。

 小三治、「千早ぶる」のまくらに使え!と言いたくなった。

 意外なことに、古館の言っていた「野田さんが心配しているのは、国民の安全ではなく、東電の安全のようです」が、正解にもっとも近い、というか、正解だろう。

 詳しくは企業会計の専門家に聞かないとわからないが、原発を動かさないと、膨大な原発資産があっという間に「負の資産」になってしまうらしい。

 繰り返すが,企業会計のことはわからない。

 しかし、野田や細野や枝野の言動を見る限り、電力会社がつぶれては困る、ということしか伝わってこない。

 全国民が節電を受け入れ、値上げを受け入れたとしても「そんなの関係ない」なのだ。

 それにしても自民の鴨下とやらはひどい。

 民主党は、マニフェストを「まちがっていました」と認めて、「ごめんなさい」と言ってあやまるのが先決だと。

 もし,仮に,本当にまちがったマニフェストだったとしても、こういう言い草は、それを信じて、投票した人の気持ちをないがしろにする。

 まして「まちがっている」なんて毛頭思っていない人においておやだ。

 今回の「増税問題」では、自民だってまったく一枚岩でないし「修正協議で結論が出ても、その結論は民主党内で賛成を得る必要がある」と輿石にのらりくらり戦術で、むしろ、自民の方がヤバいのではないか。

 実は,政治家の中で一番いいと思っているが,最近影を潜めていたネットでは中川(女)と言われている中川(下の名前を忘れてしまった)が、谷垣の財務省路線に明確に反対を示しているようで、もし復権しているのなら、もともと実力者なのだし、頑張って政界をかき混ぜてほしい。

 何はともあれ、小三治は一時期、体調がかなり悪そうで心配していたが、元気なようでなによりだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿