パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

あっと驚く~

2007-05-28 22:26:40 | Weblog
 松岡農水相、自殺! ZARDの坂井泉水自殺、あ、いや、事故の可能性が強そうだが……落下距離が3mだし……とはいえ、自殺の可能性もなくはない。しかし、松岡農水相自殺には驚いた。知ったのが2chだったもので、最初は、最近、2chで流行っている「ルール無視」の嘘スレッドではと思ったのだが、本当だった。

 そもそも、「ガス水道費疑惑」といっても、年間で500万円程度。もちろん、私などにしてみれば、大きい金額だが、一年間分として500万円を何かに回したとしても、何ができるのだろう。ということは、国会で、緑資源機構に関する質問を受ける予定だったということだが、こっちのほうが問題だったのか……? 

 ニュース等では、与党の雰囲気としては「自殺するほど追い詰められていたとは思わなかった」が主流のようだが、言い換えれば、「ガス水道費疑惑」も「緑資源機構からの献金問題」も客観的には、それほど大きな問題ではないのに、何故……?ということになる。

 もちろん、これは表向きで、実は、ガス水道費疑惑も緑資源機構問題も測り知れない、深く暗い闇を抱えているのだ、と考えることもできないではないのだが、厳しく追求していたはずの野党議員のテレビインタビューなどを聞く限り、「真相がわからなくなり残念」といった通り一遍なものでしかなかった。
 ということは、松岡大臣の自殺は、野党の追求……というより、「いじめ」を苦にした挙げ句ということになるが……まさか、あの顔で……って、顔は関係ないか。

 話がそれるが、帝銀事件の真相を知るという、女探偵さんの話では、平沢が犯人と目された理由は、平沢は、事件後に何処かから大金(当時の金額で8万円だったと思う)を手にしていたのだが、その理由を頑として語らなかったからだという。
 何故、平沢はお金の入手先を明かさなかったのか? 女探偵さんの話だと、平沢はアルバイトで春画を描き、「大金」はそのお礼だったのだが、誇り高い芸術家(平沢はプロの水彩画家だった)として、ポルノを描いたなんて、口が裂けても言えなかったのだというのだ。

 松岡大臣も、これと同じで、真相を言えば「な~んだ」といったような事柄でも、本人としては致命的事柄だったのかもしれない。特に松岡は、典型的な大衆型政治家だから、その可能性は高いのではないだろうか。

 いずれにせよ、遺書が残されているそうなので、それが公開されれば、すべて……とは言わないが、かなりのことがわかるのではないだろうか。たとえば、「死をもって身の潔白を明かす」といったことが書かれていたとしたら、「いじめ自殺」とあまり変わりないということになるだろうとか。

 いや、「本当に本当のところ」はわからないが。

 というのも、「死際の告白の真実性」については、あまり信用できないという点で、中国、朝鮮、そして残念ながら我が日本の東アジア各国は共通しているような気がするのだ。たとえば、「死際の告白」こそ尊いとする文化を背景に、逆に、「身の潔白」を主張して、実は真っ黒ということもあり得るのではないかと。もちろん、東北アジア三国の共通項は「儒教」だ。(日本の儒教は偽儒教だが、それなりの影響力はある。)

 それはともかく、安部首相のダメージは大きいだろう。以前のよう人気が低迷している時には、確かに首を切るのは無理だったと思うが、上昇気流にのったとされる今なら、辞めさせることのできる絶好のチャンスだったと思うのだが。

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