パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

気楽な商売

2009-05-11 20:00:21 | Weblog
 「小沢が辞めれば潮目が変わって、総選挙では民主が有利になる」

 と、ほとんどすべての評論家が言い続けてきたが、なんでそういうことになるのか、その説明がまったくない。

 それで、昨日だったか今日だったか、ニュースで世論調査の結果が流れていて、そこでは小沢に関する支持不支持の率は、依然不支持の方が多いにせよ、明らかに支持が増えていた。

 そもそも、世論調査の結果と選挙の結果は必ずしも連動しないことは、これまでの経験から明白であり、そのことを政治記者,評論家が知らないはずはない。

 だったら、何を根拠に「小沢が辞めると民主有利」になるのか、最新世論調査の数字を見ながら,ますますわけがわからなくなったが、そう思っていた矢先に、「小沢辞任」のニュースが流れた。

 小沢のいい分だと、このままだと、選挙に向けた挙党態勢が組めないから辞めるということだった。

 なるほどね~。

 要するに,「小沢が辞めれば選挙有利」というのは、民主党の党内世論だったのだ。

 だから、一般世論の「好転」なんかは問題外なんだ。

 しかし、小沢の目的は「政権奪取」じゃなくて、「政界再編」ですからね。

 政治記者,評論家,学者先生たちは、福田政権発足直後の「大連立」騒動をお忘れなく。

 しかし、さて、小沢が辞めたことで、「これで民主有利が固まった」とアホどもは言うかな?

 「遅すぎた」とかなんとか難癖つけて、逃げるのだろうな。

 まったく気楽な商売だ。