パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

フシュウ太郎

2008-11-11 15:10:56 | Weblog
 「踏襲」を「フシュウ」……

 これは、ちょっと恥ずかしいなあ。

 しかし、あえて助け舟を出すと、日本では漢字はどう読んでも構わないんだよ。そのために、ルビというものがある。たとえば、麻生太郎に「オタク」とルビをふってもよい。

 今度突っ込まれたら、神風特攻隊は、カミカゼと読むのが普通だが、これは「シンプウ」が正しいんだよ、あんたら知ってるかい?とかなんとか、記者を煙にまいたらどうか、麻生さん。

  実際、「カミカゼ」は、米軍の日系の情報将校が、「カミカゼ」と読み、それをアメリカの新聞が「KAMIKAZE」と報じたことが原因なんだ。と、どこかで読んだ。

 しかし、フシュウと言うと、普通、「腐臭」だし、ちょっと苦しい。

 それはともかく、社会保険事務所で大混乱しているのだって、日本では漢字を色々に読むからだ。

 私の本名は「潮田」でウシオダと読むが、バトミントンの潮田選手は、シオタだ。

 かつての人気歌手、東海林太郎を「ショウジ・タロウ」と読める人は、当初、一人もなく、「トウカイ・リンタロウ」とか、「トウカイリン・タロウ」と呼ばれていたそうだ。

 日本にやってきたある外国の知識人が、吉本隆明と対談した時、吉本が、「私の名前は、ほんとうはタカアキなんですが、一般にリュウメイと呼ぶ人も多いです」と聞いて仰天し、「それはまずいよ」と言ったそうだ。

 私はこの記事をどこかで読んだ時、まあ、確かにまずいこともあるかもしれないが、具体的にどうまずいのだろうと思ったのだが、その後、社会保険事務所の混乱でやっとわかった。

 とはいえ、漢字をどう読んでも構わないというのが日本語のいわば真髄なので、データ整理としては、国民総背番号制を導入するしかないだろう。生まれた時に、認識番号を配付するのだ。

 そうすれば、今回すったもんだしている給付金配布問題にしても、ずいぶんすっきりするんじゃないか。

 それにしても、貧乏人の可処分所得を上げたいと思うなら、公共料金の「基本料金」をゼロにするのがもっともスマートなやり方だと思うのだが……。

 あと、「景気上昇策」としては、高速道路の無料化はものすごいインパクトがあると思うのだが、どのマスコミも検証しようとすらしないのはなぜなんだろう。