パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

天災は忘れなければやって来ない

2007-08-13 20:54:55 | Weblog
 昨日だが一昨日だかは、日航ジャンボ旅客機が南アルプスに墜落して22年だそうで、ニュース等では、アナウンサーはじめ、異口同音に「語り継がねばならない」ばかりでうんざり。もちろん、話題が「日航ジャンボ」とわかると、すぐにチャンネルを変えて、防衛にこれつとめたのだが、ふとした拍子に、遺族の一人らしい、ある女の子の言葉が耳に入った。

 ところが、この女の子はせいぜい12、3歳。ということは、22年前の事故当時は影も形もない。つまり、彼女が事故で失ったのは両親ではありえない。だとしたら、多分、伯母さんか伯父さんか、従兄弟か従姉妹か、あるいは歳の離れた兄か姉がいて、その人が亡くなったかしたのだろうが、そんな身の上にも、マスコミはマイクをつきつけ、「語り継ぐ」べき何事かを喋らそうというわけだ。

 そんな無茶な……と思っていたら、彼女、いわく、「天災は忘れた頃にやって来るというから、忘れなければ、天災はやって来ないかもしれない(から、忘れないようにしたい)」。

 なるほど(笑)。