パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

大相撲と夕張市の財政再建

2007-08-08 22:42:46 | Weblog
 小沢民主党代表、駐日米大使に喧嘩をふっかける。

 といっても、別に「反米」云々は関係なくて、ただ、政局の混乱を狙ってのパフォーマンスであることは明々白々。百害あって一利なし、と私は思うがねー。

 それにしても、最近、つくづく嫌になるのが、「勇気をもらった」「感動をありがとう」のオンパレード。
 NHKのアナウンサーが言っている。「市民達は、いまや、安全だけではなく、安心も求めているのです」……って、いつから、そんな世の中になったのだろう。原発の直下で地震が起きても、放射能漏れは起きなかった。普通なら、「やれやれ、良かった」と、とりあえずは喜んでいいはずが、「もしかしたら大事故になって、放射能を浴びたかもしれないと考えると不安になる。私たちは安心が欲しい。安心をくれ」なんてほざく。

 はっきり言って、そういう奴は、柏原市から引っ越すしかないのだ。

 あるいは、財政破綻した夕張市に大相撲巡業一行が市民を無料招待。招待された市民たちは口々に、「夕張再建のために、勇気をもらった」。

 大相撲は、ただ見て楽しめばいいだけで、夕張市の財政再建とはなんの関係もない。

 いや……無料招待ではなく、特別高額の有料にして、入場料の全額を夕張市に寄付すれば、財政再建の一助にはなるな(笑)。

 いや、真面目な話、そういうことなのだ。破綻したのはあくまでも「夕張市」であり、夕張市民がすっからかんになってしまったという話ではないのだから。

 それを、ただで相撲見物しておいて、「夕張再建のために、勇気をもらった」なんて……こういうのを「すれっからし」と言うのだ。