パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

唐沢俊一氏、ピンチ……か?

2007-07-29 21:28:12 | Weblog
 ネットの「お気に入り」を整理しているうち、唐沢俊一氏と漫棚通信ブログというブログを書いている人(以下、漫棚氏)が、著作権問題を巡ってバトルをくり返していることを知った。

 問題の発端は、「漫棚通信ブログ」でググっていただければ分かるのだが、簡単に言うと、唐沢氏が、『新・UFO入門』(2007年、幻冬舎刊)の中で、『少年王者』『少年ケニア』などで有名な山川惣治がUFO運動(ユートピア運動の一種で、当事、結構話題になった)に入れあげていた事を書いた箇所で、漫棚氏のブログの文章をパクったというのである。
 実際、漫棚通信ブログに漫棚氏の文章と唐沢氏の文章が並べてアップされているのだが、酷似している……というより、明らかにそれを書き写したもので、唐沢氏もそれを認め、「漫棚通信ブログを参照した」と明記しておけばよかったのに、それを怠ってしまったのはまことに申し訳ない、と唐沢氏のブログに書いている。
 それがどこでどうこんがらかってしまったのか、問題になっているものは断裁し、以後再版する場合は新たに書き直した原稿に差し換える、漫棚氏にはン十万円支払う、などの条件で話がまとまりかけたが、結局決裂に至ったというのである。

 漫棚氏の文章と唐沢氏の文章がほぼ同一である以上、唐沢氏に非があるように思えるし、実際、漫棚ブログへの書き込みは、圧倒的に漫棚氏支持、唐沢氏非難で埋まっているのだが、ここでちょっと微妙なのが、問題の、《唐沢氏に「パクられた」という漫棚氏の文章》が、実は、平野威馬雄氏の『空飛ぶ円盤のすべて』という本のうち、山川惣治に関連した部分の「要約」なのだ。

 つまり、漫棚氏が書いた、《平野威馬雄氏の『空飛ぶ円盤のすべて』の要約》を、唐沢氏が拝借してしまったというのだ。

 「微妙」というのは、この部分だ。漫棚氏が書いた、《平野威馬雄の『空飛ぶ円盤のすべて』の要約》に、漫棚氏は「著作権」をどこまで主張できるのだろう……? 今、漫棚氏の該当ブログを読み直してみたが、漫棚氏の、《平野威馬雄の『空飛ぶ円盤のすべて』の該当部分の要約》は、あくまでも《要約》で、特に漫棚氏の独特な見解が書き込まれているわけではない。

 ブログのコメント欄は、「絶対にまけるな、訴訟に持ち込め」という書き込みで溢れているが、《要約》で著作権を主張できるかどうか……微妙だなあ~……正直言って、私は難しいと思う……というか、文章書きとして、自分の書いた「他人の本の要約」を誰かに流用されたとしたら、どう思うか……私は、とても「権利」を主張する気持ちにはなれない。(植草甚一や渋沢龍彦のように、「こんな面白いものを見つけたので、紹介しよう」と書いておけば問題なかったんだけどねえ……。)

 自民党、大惨敗、ほぼ確定。問題は公明党だ。公明党と合わせても過半数に達しないようだと、公明党との連立は意味を失う。だとしたら、政界大編成は必至ということになるが……。