パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

選挙前日

2007-07-28 21:13:38 | Weblog
 選挙はいよいよ明日に迫ったが、自民党の劣勢は挽回不可能のようで、昨日、というか今朝の「朝生」でも、出演の自民党代議士は、半ば勝利を諦めているようだった。

 何故、ここまで追い詰められたのかというと、やはり、松岡、赤城と続いて起きた、事務諸経費問題が大きいと思う。
 「朝生」の出演者も指摘していたが、「隠す」から、追求せざるを得ないだけなのだが、しかし問題は、「せざるを得ない」という消極的次元にはもはやない、と考えるべきなのだ。

 たとえば、赤城大臣の、「適法に処理している(から領収書は提出しない)」に対し、記者から、「領収書提示は法律で禁止されているのか?」と質問が飛んで、大臣は絶句していたが、この問題については、記者に理があるし、この「理」は、徹底的に追求すべきなのだ。

 というのは、今回の事務所費問題は、「旧来の法思想」に基づく秩序維持がついに限界に達して生じたと考えられるからだ。

 要するに、前にも書いたが、「やってよいことを法律で決める」のではなく、「やってはいけないことを法律で決める」ように変えていくべきなのだ。でないと、社会の変化についていけない。というか、社会の変化を抑圧してしまう。しかし、安部首相は、多分、高級官僚の指示によるものと思われるが、このことを理解しようとしない。

 言い方を変えると、社会の有り様を、「社会的エリート(高級官僚)によるデザイン」ではなく、自然の進化が「ルール(進化論)」で決まるように、社会の進化を促すような「ルール」に変えるべきなのだ。

 しかし、安部首相は、ここまで突っ張ったのだから、選挙後も同様に突っ張ると思われるが、だとしたら、「徹底的に追求」すれば、この問題で衆院総選挙まで行くかも知れない。だから、「徹底的に追求すべき」と書いたのだが、ただ、マスコミ、野党にそういう「法のあり方」にまで及ぶ自覚があるかどうかが……「う~ん」なのだ。