Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし230. 冬の小さな旅

2010年02月16日 | field work
 先週、昼から琵琶湖の湖西地方へ出かけた。雪の風景を期待してのことである。湖西線をマキノ駅で降りて、海津大崎迄歩いていった。民家の屋根に少しばかり雪は残っているが、地面は綺麗に除雪されており、雪のかけらもない。やはり暖冬か。
 帰りに、それよりは南のJR北小松駅で湖西線を下車した。この湖に面する北小松の集落の風景は、いつみても特異であり、そして美しい。特定の制度の指定区域ではないから、いずれはなくなる風景だと思うので、今のうちにできるだけ記録しておこうというわけだ。
 撮影ポイントは、この地域で唯一の高いポジションである湖西線のホームがよい。いつもここで一電車送らせて、ホームから心おきなく撮影している。
 実際に集落の家々は、湖岸に面するように立ち並んでいる。湖だからこそ、水位があまり変わることがないためだろうか。そんな風景は、今の日本では随分少ないだろう。
 このブログでも随分前にも書いたが(初出は2007年10月24日)、湖西地方は美しい所である。写真家の今森光彦さんが、この地域の里山を撮影した名写真集もある。今なお残る日本の美景である。そしてこの地域でとれるコシヒカリは、我が家の食材でもある。
 湖西地方の集落は、何よりも日本であまり注目されないところがよい。往事の姿で、いまも静かに湖岸に立地している。

京都市・滋賀県北小松,2009年2月9日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/15,絞りf5.0,焦点距離160mm,ISO800.
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