みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#5 聖書信仰を堅持する

2020年10月05日 | 聖書信仰
初めに

2.湧き上がる反論

p6~
Objections Raised
Introduction
The Defense Of The Faith
Cornelius Van Til

◇◇

4.Van Halsema(欄外注あり*)

(*Franklin Van Halsemaはカルヴァンカレッジとカルヴァン神学セミナー在籍。以下省略。)

Van Halsema氏は、私の著作「神に関するバークレー観」について述べている。

カントの思考に関する創造論に対抗して、私が神の思考に関する創造論を配置したいということを報告してくれている。

さらに、「キリスト教の如何なる観念によって、そのような観念論的逸脱がキリスト教弁証学に生じるのだろうか」と、彼は声を荒げる。

ハ.Daane(欄外注*)

(*James Daane(1914-1983)はカルヴァン神学校に在籍。プリンストン神学校、アムステルダム自由大学にも在籍経験がある。以下省略。)

Daaneによる基本的な批判は、以下のことばに要約される。

私の論文の半数は、以下の事柄に関連している。

ヴァンティルが提出した一般恩恵神学がHoeksema(欄外注*)神学に基づいたヘーゲル理性主義に由来するものではないということ。

また、ヴァンティルの一般恩恵神学が、彼が改革派の伝統的で主要な神学者たちの中に見出すことができると考えるノンクリスチャンの哲学残滓に由来しないということ。

逆に、以前の状況にも増して、一般恩恵教理を哲学的空想の中へとさらに深く落とし込んでしまった。

ヴァンティルが提示したのは、キリスト教の歴史と純化した一般恩恵神学の清廉された基礎ではない。

彼が伝えたのは、実存的弁証主義がその中に含まれるために、ヘーゲル理性弁証主義が維持されるだけでなく大きくなるヘーゲル理性主義と現代実存主義(*)の混ぜ物であるということ。

(*James Daaneは、彼の著書「恩恵の神学:一般恩恵に関するヴァンティル博士の教理に対する検証と評価」の中で、ヴァンティルの人類に関する見解は、一般的に言って、観念論と実存主義の両者によって汚染されていると批判した)


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