みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#31 The Days of Vengeance, NO.31

2024年07月17日 | 報復の日々

p97~
The Spirit Speaks To The Church: Overcome!
The Letters to The Seven Churches  
Part Two: The Seven Letters 
The Days of Vengeance
David Chilton

◇◇

確かなことが一つある。

ニコラオという名の男にちなんで、ヨハネは彼らをエペソの異端宗派と呼んでいた。

その理由は、言語的考慮に基いているようだ。

ギリシャ語のニコラオスは、「民の征服者」を意味する。

興味深いことに、7つのメッセージの3番目において、ヨハネはペルガモの異端グループに言及している。

ヨハネがバラムの支持者と呼んでいるグループだ (2:14)。

ヘブル語で、バラムは「民の征服者」を意味する。

エペソのニコライ派をペルガモのバラム派に引っかけて、ヨハネはことば遊びをしている。

事実、彼らの教えは同じである(2:14-15)とヨハネは明らかにする。

ニコラオとバラムがお互いに同一のことばであるように(9:11に同様の技法が見られる)、教えにおいても同一である。

ニコライ派もバラム派も同じ異端カルトに属する。

この帰結は、さらなる結びつきによって強固となる。

ニコライ派やバラム派の異端と、第4のメッセージ (2:20)において言及されているテアテラの教会のイゼベル派の支持者を比べると、こららの教えも同一であることが分かる。

かくして、これらの特殊な異端は終末の日々における教会宛てのメッセージの集約であり、神の民を偶像礼拝や姦淫へと誘う異端であることが推察されよう。

ヨハネは、クリスチャン共同体の中に羊を食い荒らす狼が出現することや、牧師/天使は神の民をしっかりと守り、教会から彼らを追い出す義務があることを予言している。

ニコライ派の行ないを憎むとキリストは宣言する。

キリストが愛することを愛し、キリストが憎むことを憎むことによって、神の民はキリストのイメージを前面に押し出す。

詩篇139:19-22
Psa 139:19  神よ。どうか悪者を殺してください。血を流す者どもよ。私から離れて行け。 
Psa 139:20  彼らはあなたに悪口を言い、あなたの敵は、みだりに御名を口にします。
Psa 139:21  主よ。私は、あなたを憎む者たちを憎まないでしょうか。私は、あなたに立ち向かう者を忌みきらわないでしょうか。 
Psa 139:22  私は憎しみの限りを尽くして彼らを憎みます。彼らは私の敵となりました。