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The Spirit Speaks To The Church: Overcome!
The Letters to The Seven Churches
Part Two: The Seven Letters
The Days of Vengeance
David Chilton
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7節
耳のある者は御霊が諸教会に言われることを聞きなさい。勝利を得る者に、わたしは神のパラダイスにあるいのちの木の実を食べさせよう。
◇◇
各メッセージにあるように、エペソの教会宛ての手紙は、霊が教会に言っていることに耳を傾けるように勧める。
それぞれのメッセージは、各教会の必要性において異なるが、御霊が提示する基本的命令は「打ち勝て」の一点にある。
ギリシャ語動詞「ニカオnikaoはニコライ派Nicolaitanの語幹と同じ。
キリストは、教会を打ち負かそうとする者たちに対抗し、勝利する責務を教会に課す。
戦いにおいて、一方または他方が勝利者となる。
サタンの教会への対抗手段は様々な形式をとり、種々の教会と教会の種々の時代は、様々な問題や様々な打ち勝つべき敵に直面する。
如何なる問題に直面しようとも、各教会は、神の敵対者を征服し凌駕せよという神の勅令下にある。
勝利の責務は、自分たちを神に献げ、通常のクリスチャンへの要求をはるかに超える選ばれし少数「超クリスチャン」のために留保されたものではない。
全クリスチャンは勝利する者たちである。
神から生まれしことは何であれ、世に勝利し、世に打ち勝つことこそが勝利、すなわち信仰である。
第1ヨハネ5:4
1Jn 5:4 なぜなら、神によって生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。
「子羊の血潮ゆえに、自分たちの証しのことばゆえに」、黙示録において語られているクリスチャンはみな悪魔に勝利した者たち(12:11)。
問題は、勝利か敗北かではない。
勝利か反逆かだ。
クリスチャンは勝利する。
そして、キリストは、我が神のパラダイスにある命の木の実を食べる特権をクリスチャンに与える。
これは別世界の希望などではない。
この約束の完全なる成就は歴史の終わりにもたらされるのだが、神の民が主に従い、地を支配するに従って、現在そして徐々に神の民の所有となっていく。
なぜなら、命の木はイエスキリストご自身であり、命の木を食べることは、救いの祝福と特典を受けることを意味するからである。
キリストにあって勝利するクリスチャンは、この世においても、永遠においても、回復したパラダイスをすでに享受している。