みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#661 神の法第六戒

2021年08月29日 | 神の法
第6戒
堕胎

268~
Abortion
The Sixth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

最終提言:よく見かける修辞的例があり、次のように問いかける、「緊急時に、医師は母親の命を救うべきか、胎児の命を救うべきか。」

どちらの命が犠牲となるべきか。

胎児の命か母体の命か。

有能な医師にとって、これは実に不可解な疑問。

命を救うために危機的状況下で働く医師は、母体と胎児の両者を救うために全力を尽くす。

現場で働く医師は、そのような「選択」をしたことがない。

母体と胎児の命を救うために、瞬間瞬間できることはすべて行なうことが医師の責務。

道義とは、そのようなわざとらしい質問をすることによって為されるはずもない。

その目的は、人を神の座へと持ち上げること。

カリフォルニア州において自由化された中絶法は、急速に極めて深刻な危機へと発展した。

多くの人々はその危機的状況を無視することにした。

「その法は醜悪な状況を生み出している」と、1970年4月22日、州知事レーガンは述べた。

レーガンは言った、「1967年ベレソン自由化法案に、彼がサインしため、多くの魂の選別が行なわれた」と。

その法案が実行されると、母親の精神的肉体的健康が危機に瀕すると予見される時、あるいは妊娠が強姦や近親相姦によって生じた場合、人工中絶は許可される。それ以前は、女性の命が危機に瀕している場合のみ許可された。

「その自由とやらで一体何が起きているのかしゃべらせてくれないか」、レーガンは女性グループに言った。精神衛生部門を指さしながら、州知事レーガンは続けて言った。

「カリフォルニア州において現在の人工中絶の増加率が継続すれば、今からの一年間、この州における出生数よりも中絶数の方が上回るだろうと公衆衛生省は告げている。その大部分はカリフォルニア州健康保険Medi-Calから支払われることになる。」

レーガンはさらに続けた。「専門家の下で、若い未婚の女性が妊娠して、カリフォルニアにある福祉事務所へ行く。そして、自動的に人工妊娠中絶の資格を得て、希望すれば健康保険を使う。彼女がすべきことは信頼できる精神科医を得ることなのだが、安直な道を選択しようとする。誰か彼女のベッドサイドへ行って、彼女は自殺癖があると言ってくれる人はいないのだろうか。」

レーガンは言った、「今回で3度目の中絶を行なった15歳の女の子がいる。毎回世話をしている心理療法士は、彼女は自殺癖があると言っている。国家はこのようなビジネスに加担すべきではないと思う。」

州知事がそのように述べる前に、上院議員アンソニー・ベレンソンは一部の例外を除き人工中絶に関するすべての規制を撤廃する法案をすでに議会に提出していた。次期州知事候補ジェス・アンルーは、この提案に賛同した。