みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#378 神の法第二戒

2019年08月01日 | 神の法
第2戒
いけにえと責任


◇◇

(3)統治者の罪。行政上の指導者の罪は3番目に大きな罪とされた。

レビ記4:22~26
上に立つ者が罪を犯し、その神、主がするなと命じたすべてのうち一つでもあやまって行ない、罪に定められた場合、または、彼が犯した罪が自分に知らされたなら、彼はささげ物として、傷のない雄やぎを連れて来て、そのやぎの頭の上に手を置き、全焼のいけにえをほふる場所で、主の前にそれをほふりなさい。これは罪のためのいけにえである。祭司は指で、罪のためのいけにえの血を取り、それを全焼のいけにえの祭壇の角に塗りなさい。また、その血は全焼のいけにえの祭壇の土台に注がなければならない。また、彼は和解のいけにえの脂肪の場合と同様に、その脂肪を全部、祭壇の上で焼いて煙にしなければならない。祭司は、その人のために、その人の罪の贖いをしなさい。その人は赦される。 

統治者とは、あらゆる行政官を含む。

ここでは、行政官の負っている大きな責任について記されている。

これは、箴言24:12(?)『もし統治者が偽りに耳を貸すならば、彼の部下もみな悪者となる。』とまったく同じ内容。

(4)個人の罪。土地の住民が犯す罪は、罪のリストの中でも最後に取り上げられている。

レビ記4:27~35
また、もし一般の人々のひとりが、主がするなと命じたことの一つでも行なって、あやまって罪を犯し、罪に定められた場合、または、彼が犯した罪が自分に知らされたなら、彼は犯した罪のために、そのささげ物として、傷のない雌やぎを連れて来て、その罪のためのいけにえの頭の上に手を置き、全焼のいけにえの場所で罪のためのいけにえをほふりなさい。祭司は指で、その血を取り、それを全焼のいけにえの祭壇の角に塗りなさい。その血は全部、祭壇の土台に注がなければならない。また、脂肪が和解のいけにえから取り除かれる場合と同様に、その脂肪全部を取り除かなければならない。祭司は主へのなだめのかおりとして、それを祭壇の上で焼いて煙にしなさい。祭司は、その人のために贖いをしなさい。その人は赦される。もしその人が罪のためのいけにえのために、ささげ物として子羊を連れて来る場合には、傷のない雌羊を連れて来なければならない。その罪のためのいけにえの頭の上に手を置き、全焼のいけにえをほふる場所で、罪のためのいけにえとしてほふりなさい。祭司は指で、罪のためのいけにえの血を取り、それを全焼のいけにえの祭壇の角に塗りなさい。その血は全部、祭壇の土台に注がなければならない。また、和解のいけにえの子羊の脂肪が取り除かれる場合と同様に、その脂肪全部を取り除かなければならない。祭司はそれを祭壇の上で、主への火によるささげ物の上に載せて焼いて煙にしなさい。祭司は、その人のために、その人が犯した罪の贖いをしなさい。その人は赦される。 

金持ちや裕福な人の場合、雌の子やぎが捧げられた。

子やぎを捧げることができない場合は、小羊で代用することができた。

不注意による罪の場合、貧しい人々は2羽のキジバトか、2羽の小鳩を捧げた(レビ記5:11)。

このリストにおいて明らかなのは、宗教的指導者に明白かつ偉大な優位性が与えられ、統治者にはそれよりも低い地位が与えられているということ。

箴言29:18
幻がなければ、民は滅びる。しかし、律法を守るものは、何と幸いなのだろう。

「幻」とは、「預言者の務め」を指す。

この務めがなければ、民は放縦に振る舞う。

法と秩序は、神の預言の言葉を誠実に伝えるかどうかにかかっている。

それなしでは、社会は無政府状態に陥る。