Fender Telecaster

2009-01-06 00:06:53 | Other Guitars


昨日、テレキャスターひとすじのジム・ウィーダーについて触れましたが、実は私もテレキャスターを持っているんですね。フェンダーのテレキャスター、アメリカン・デラックスです。これは1年半ほど前に手に入れたもので、私にとって3本目のギターになります。2本目はフェンダージャパンのストラトキャスターだったんですが、弾きこなせなかったので手放してしまいました。クラプトンのブラッキーみたいな黒ボディ、メイプル指板でしたが、このギターについては後日、改めて書きたいと思っています。

テレキャスターを手に入れる2年くらい前からふと再びギターを弾きたくなりまして、これからの人生をともに過ごす生涯の伴侶としての1本を求めて、楽器店をのぞいてみたり、ネットであれこれギターを探したりしていたのですが、この1本に絞るのはなかなか難しかったですね。ギターというのはいいところを見ればあれもこれもと欲しくなりますし、悪いところを見ればあれもダメこれもダメとなってしまうわけで、しかし、そうやってあれこれと迷っている2年間はそれはそれでとても楽しいものでした。

高校時代はハードロック小僧でしたので、私のベースにはハードロックがあるわけですが、40歳を目前にしてハードロックでもなかろうと、最初はハコモノでいこうかと思っていたんですけどね。グレッチやダキストあたりいいんじゃないかとか。その一方で、ビートルズやザ・フーが好きということもあり、リッケンバッカーもいいんじゃないかとか、さらにはビザール系のギターも面白いなといったように、1本に絞るどころかますます拡散していく状況でした。で、あるとき、結局エレキなんてレス・ポールとストラトキャスターとテレキャスターなんじゃないのかな、とものすごくオーソドックスなところに着地して、レス・ポールとストラトキャスターは弾いたことがあるので、ここは弾いたことのないテレキャスターがいいのではないかという感じで、テレキャスターを購入することとなりました。

しかし、フェンダーのギターは弾きにくいという先入観をストラトキャスターによって植え付けられてしまったため、不安もありました。ネットでテレキャスターについて調べてみても、テレキャスターはごまかしがきかないとか、オクターヴ・チューニングが合わせられないとか、要するに、弾きにくいけれどもそれを克服するのが男だというような話ばかりで、ちょっと困ってしまったのです。
ところが、私が不安に感じていた部分を改善したモデルが存在することがわかりました。それがアメリカン・デラックスだったというわけです。6連サドルでオクターヴも合わせやすいし、プレートにも余計な縁がないので手に当たらない、バックコンター加工がされていて、ボディの角があばらに当たらないということで、これなら弾けそうだと感じたのです。
このアメリカン・デラックスはテレキャスターとストラトキャスターの中間みたいな感じですね。テレキャス道を突き進む漢からすれば邪道なスペックで、「アメデラ弾くくらいなら、いっそストラトにしろ」と怒られそうなものですが、楽器店で試奏してみると、驚くほど弾きやすい。フェンダーに対する苦手意識がいっぺんに吹き飛んでしまいました。搭載されたサマリウム・コバルト・ノイズレス・ピックアップは本当にノイズが少ないですし、フロントのまろやかなトーンも素晴らしい。これからの人生をともに過ごすギターとして申し分なしということで満足していたのですが、半年ほどして、リア・ピックアップが断線してしまったのです。原因はまったくわからないんですが、いずれにせよ修理をしないといけないということで、この機会にピックアップをダンカンのクォーターパウンドに換装することにしました。修理が終わるまでの間、ギターを弾けなかったのが辛かったので、サブでもう1本あったほうがいいな、と思ったが最後、気がつけばギターが20本近くにまで増えてしまったという、よくある話ですね。とりわけ中年からの復活組にこうした傾向が顕著ですよね。

私はダンエレクトロ・ジャンキーとして毎日ダンエレクトロのことを考えていますが、とはいえ、他のギターへの愛情がないかというとそんなことはなくて、このテレキャスターも愛して止まないギターなのです。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする