Gibson BR-9

2018-08-27 13:25:29 | Other Amps


ギブソンのBR-9はラップスチールギターとセットで販売されていた。第二次世界大戦後ハワイアン・ミュージックが流行し、ラップスチールギターを学ぶ人が増加したことから、このモデルは音楽教室を通じて1948年から1955年頃まで販売されたという。文字通りのスチューデント・モデルなのである。

このアンプは出力は10w程度、使用される真空管は5Y3、6SN7、そして6V6が2本である。フィールドコイルの8インチスピーカーを搭載している。
サイズは高さが33センチ、幅が44センチ、奥行きが17センチで小さく、扱いやすいもの。コントロール類は背面にまとめられており、2つのインプット(先生と生徒がセッションするために2つあるのだそうだ)、電源のON/OFFスイッチ、そしてヴォリュームノブが一つだけある。

このアンプから得られるサウンドの特徴はウォームなクリーンサウンドであまり歪まないが、ブルージーな雰囲気を醸し出すにはとてもよいアンプ。

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Magnatone Varsity M-197-3-V

2018-08-06 21:49:00 | Other Amps
マグナトーンの歴史は1930年代後半にさかのぼる。
ディッカーソン・ミュージカル・インストルメント・カンパニーがマグナトーンの前身で、アンプやスチール・ギターを製造していた。それをガストン・フェイター・ギター・スタジオが1940年頃に買収し、さらに1946年にアート・デュアメルがその会社を買い取ることとなった。それを機に、社名はマグナ・エレクトロニクス・カンパニーと改められ、ブランド名はマグナトーンとなったのであった。



Magnatone Varsity M-197-3-V
マグナトーンのこのアンプはスチールギター用につくられたアンプで、1948年から1952年頃まで生産された。筐体のサイズは高さ24センチ、幅25センチ、奥行きが13.5センチほどのとても小さいものである。出力は5W程度で、インプットは2つ、電源スイッチを兼ねたヴォリュームコントロールが1つある。真空管はプリ部に6SJ7、パワー部に6V6GT、整流管には5Y3が使用されていて、スピーカーはオックスフォードの8インチが搭載されている。これらの小さいアンプは現在でも比較的安値で購入することができ、そのサウンドは、同時代を代表する小型アンプであるフェンダーのツイード・チャンプに勝るとも劣らないことから、「チャンプ・キラー」と呼ばれたりもする。

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