Dano Amp List(3)

・Commando 8inch speaker×8 30w
・Master-Slave System

Commandoは以前動画で紹介したことがありましたが、スピーカーを８発も搭載したアンプです。Master-Slaveは30ｗのマスターとしてのアンプ（独立可）にスレイヴとしてキャビ（独立不可）を複数つなげられるというもので、最大300ｗまでのようです。distortion freeというのが売りで、50年代は歪まないアンプが良いアンプだったわけですね。それを黒人のブルースメンがフルテンで歪ませて使うようになったことで、ギターアンプに歪みが必須となっていくわけですが。アフリカの民族楽器を見ると、構造上、ビリビリ、ブーブーした音が出るような仕組みになっているものが多いそうで、古来から黒人はそうした音を好んでいたようですね。

Dano Amp List(2)

・Viscount 12inch speaker 12w
・Corporal 8inch speaker×2 10w?
・Cadet 6inch speaker 5w?

小振りなコンボアンプたち。大きさに応じて軍隊の階級などからネーミングをしています。CorporalとCadetにはワット数の記載がなかったんですが、だいたいこんなくらいかなといった感じで。
この頃のダンエレクトロ・アンプの正面はどれもだいたい同じで、ピクチャー・フレイムと呼ばれています。確かに絵画の額のように見えますね。洒落たデザインだと思います。

Dano Amp List(1)

ダンエレクトロはもともとアンプメーカーだったので、50年代から60年代にかけてはギターアンプを数多く製造していました。エアラインやシルヴァートーンに提供していたものを合わせるとかなりの種類になると思います。

1957年のカタログに掲載されたアンプは次のとおりです。

・Twin-Fifteen 15inch speaker×2 60w
・Twin-Twelve 12inch speaker×2　50w
・Challenger 15inch speaker 30w
・Artist 12inch speaker 25w
・Centurion 12inch speaker 15w

このカタログで興味深いのは、背面のイラストを並べてあるところでしょう。50年代はアンプの位置は演奏者よりも前に置いていたそうで、コントロール部が背面にあるのはそのためなのだということです。これはフェンダーのツイードなどもそうですね。

Danoの小物など

1957年のダンエレクトロのカタログを見るとギターやアンプ以外にもいくつかの製品が掲載されています。アコーディオンのマイクロフォンやピアノ用ピックアップがあり、これはダンエレクトロがそもそもはアンプメーカーでアンプやマイクを製造していたためですが、これらは65年くらいまではカタログにも掲載されているので、製造も続けられていたと思います。
そして、エコー・ボックスが掲載されていますが、これはダンエレクトロによれば世界初のギター用エフェクト・ペダルということで、現在でも例えばCOOL CAT!シリーズのエフェクターのパッケージにもそのことが記載されています。

When was the first guitar effect pedal invented?
It may well have been in 1950 when Danelectro introduced the Danelectro "Echo Box", a compact reverb unit.

このカタログのページにはHawaiian Guitarとしてラップスティールも掲載されています。1957年頃から1959年頃まで製造されていたようです。このラップスティールにもリップスティック・ピックアップが搭載され、ナットもアルミ製になっています。

Danoを弾く長岡亮介

ペトロールズの長岡亮介のブログ「ピンクブログ」で彼がダンエレクトロのPro1を弾いている画像がアップされていた。
長岡亮介といえば、東京事変の浮雲としても活動しているが、Voxのファントムをテレキャスターやストラトキャスター風に改造したモデルを使用したり、ペトロールズではギブソンのモダーンを使用したりと、なかなかのギターマニアっぷりを見せていて、なんとなく気になるギタリストである。
そんなわけで、彼のブログを時折チェックしているのだが、まさかPro1を弾いているとは。でも本人の所有ではなく借り物なんだそうだ。
これをきっかけにダンエレクトロのギターがますます人気になったりして。

ベースもね

昔話で、「ギターが下手なヤツ、じゃんけんで負けたヤツがやるのがベース」というのがあったが、私が高校生の頃はそういう状況もだいぶ変わっていた。フュージョンが流行っていたこともあって、チョッパーが必須になったことで高度な演奏技術が必要になってきたし、ベーシストも目立つことができるようになったのだ。とはいえ、ロックバンドの中ではまだまだベースの重要性はあまり認識されておらず、楽器をやったことのないヤツをつかまえて、とりあえずルートを八分弾きしてればいいからとバンドに引きずり込んでみたりしてた。で、ギターを弾くヤツはたくさんいてもベースを弾くヤツはあまりいなかったので、たいして弾けなくてもいくつかのバンドをかけもちするのがいたりして、いつのまにか調子に乗ってたりなんかして。
私は高校時代に１回だけベースをやったことはあるのだが、それ以来ベースを触ったことがなかった。一昨日ダンエレクトロの3412を手に入れたことで、ひさしぶりにベースに触ったことになる。ギターもまだまだリハビリ中であるにも関わらず、この機会にベースも練習しようというのである。幸いビートルズのバンドスコアを持っているので、ポール・マッカートニーを師と仰ぎ、ゆっくりベースに取り組みたい。ビートルズのコピーも高校時代に何曲かやったきりでご無沙汰しているので、いろいろやってみてもいいかもしれない。ビートルズといえば、今年は全曲リマスターされたＣＤも発売されるとのことだし、改めて聴き直す機会でもあるわけだ。こんなふうに原点に回帰してみるのもいいと思う。

Short Horn 3412

ショートホーンの４弦ベースです。
現行ダンエレクトロには生産中止になったDC-BASSがあって、それはショートホーンにロングスケールでしたが、この3412はショートスケールというわけではありませんが、ネックを切り詰めてギターと同じくらいの大きさにしています。そのせいで15フレットまでしかありません。今はベースといえどもハイポジションを使いますので、この3412だとかなり使い道が限定されるでしょう。

コークボトルヘッドにチューナー部はスケートキー、ネックは15フレットまで。ボディはブロンズ塗装。１ピックアップでコントロールは１VOL、１TONE、トーンスイッチが採用されています。ブリッジはボディぎりぎりのところに取りつけられています。ピックガードはショートホーンモデルでは一般的なSealシェイプです。

2009年モデルのロングホーンが待ちきれなくて手に入れてしまいました。

COOL CAT の噂

COOL CATシリーズも発売後１年ほどになろうとしており、ネットでも様々にレビューや動画によるデモなどがアップされています。
それらをいろいろ見ていると、「これは○○のクローンだ」というコメントを見かけます。

COOL CAT DRIVEはFulltone OCDのクローンである。



COOL CAT DISTORTIONはCrunchbox Distortionのクローンである。



COOL CAT FUZZはFrantone Peach Fuzzのクローンである。



COOL CAT TRANSPARENT OVERDRIVEはPaul Cochrane Timmyのクローンである。



なんかモヤモヤ……

Coral List

Coral ブランドのギターは１本も所有してません。ロングホーンのアコースティックは欲しいんですが。
以前、記事にもしましたが、CoralのボディはElectric SitarとHornet以外、カワイから供給されたものです。

Coral　by Danelectro

●Electric Sitar(1967-1969)
Two Point Teardrop Shape with Treble Horn
In Line Headstock
Sitarmatic Bridge
・3518(6 Play Strings & 13 Drone Strings)

●Firefly(1967-1969)
Hollow Body with Arched Spruce Top & English Maple Back
In Line Headstock
5 Point Headstock(F2N12 only)
・F2N6(2PU 6 String )
・F2V6(2PU 6 String with Bigsby)
・F2N12(2PU 12 String)
・F2B4(2PU 4String)

●Long Horn(1967-1969)
Hollow Body with Arched Spruce Top & English Maple Back
5 Point Headstock
・L2N6(2PU 6 String)
・L2N12(2PU 12 String)
・L2B4(2PU 4 String Short Scale Bass)
・L2LB4(2PU 4 String Long Scale Bass)

●Teardrop(1967-1969)
Hollow Body with Arched Spruce Top & English Maple Back
5 Point Headstock
・T2N6(2PU 6 String)

●Fiddle Bass(1967-1969)
Hollow Body with Arched Spruce Top & English Maple Back
5 Point Headstock
Violin Shape
・FB2B4(2PU 4 String Bass)

●Hornet Series(1967-1969)
Sculptured Thinline Solid Body
In Line Headstock
Gumby Headstock(S2N12, S3N12)
◆Hornet
・H2N6(2PU 6 String)
・H2V6(2PU 6 String with Vibrato)
・H3N6(3PU 6 String)
・H3V6(3PU 6 String with Vibrato)
◆Scorpion
・S2N12(2PU 12 String)
・S3N12(3PU 12 String)
◆Deluxe
・D2B4(2PU 4 String Bass)
◆Wasp
・W2B4(2PU 4 String Bass)
・W2B6(2PU 6 String Bass)

●Vinnie Bell Combo(1967-1969)
Single Cutaway Carved Spruce Top & English Maple Back
5 Point Headstock or Finial Headstock
・V1N6(1PU 6 String)
・V2N6(2PU 6 String)
・V2V6(2PU 6 String with Vibrato)
・V2B4(2PU 4 String Bass)

Silvertone List

Silvertone(Danelectro Made)

●First Series(1954)
Half Bell Headstock
Poplar Body
・1375(1PU)
・1377(2PU)

●Standard(1955)
Half Bell Headstock(early)
Quarter Bell Headstock
Masonite Body "Peanut"
・1357(1PU 6 String)
・1358(1PU 6 String)
・1359(2PU 6 String)
・1360(2PU 6 String)

●6 String Bass(1956)
Quarter Bell Headstock
Masonite Body "U Shape"
・1376(1373)(2PU 6 String Bass)

●Advanced U(1957-1959)
Quarter Bell Headstock
Masonite Body "U Shape"
・1300(1321)(1PU Bronze 6 String)
・1301(1323)(2PU Bronze 6 String)
・1302(1317)(1PU Black 6 String)
・1303(1319)(2PU Black 6 String)
・1304"Wish Book"(1PU Brown 6 String)
・1305(3PU White & Black 6 String)

●1959(1959)
Dolphin Nose Headstock
Masonite Body "U Shape"
・1417(1415)(1PU Bronze 6 String)
・1419(1416)(1PU Black 6 string)
・1444(1PU Black 4 String Bass)

●Amp in Case(1962-1967)
In Line Scoop Headstock
◆Masonite Body "Satanic Shape"
・1448(1PU Black)
・1449(2PU Black)
・1457(2PU Red Sunburst)
◆Solid Body "Hornet Shape"(1967-1969)
・1451(1PU Black)
In Line Ｓtyle Headstock
・1452(2PU Red Sunburst with Hand Vibrato)

●Solid Body Bass(1966-1969)
In Line Style Headstock
Maple Veneered Solid Body
・1442(1PU)
・1443(2PU)