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動画で楽しむDano(425)

2024-03-20 18:31:32 | Dano Movies(邦)
【公式】ザ・ハイロウズ「サンダーロード」【25thシングル(2005/5/18)】THE HIGH-LOWS / Thunder Road


ザ・ブルーハーツを解散した甲本ヒロトと真島昌利が1995年に結成したのがザ・ハイロウズである。このバンドも2005年に活動を休止し、その後二人が結成したのがザ・クロマニヨンズで、このバンドは現在も活動中である。

ブルーハーツ結成以前の彼らはといえば、甲本ヒロトはザ・コーツ、真島昌利はザ・ブレイカーズとして東京モッズシーンの渦中にいた。ブルーハーツを結成する際、ベーシストとしてザ・コレクターズの加藤ひさしが誘われていたことは今ではよく知られているが、これは例えればジョン・レノンとキース・リチャーズにレイ・デイヴィスも加わったバンドみたいなものであり、このようなバンドがどうなっていったかは非常に興味深いところではあるが、実際は革ジャンを着たり、破れたジーンズをはいたりするのはイヤだということで加藤ひさしが加入を断ったことで実現はしなかった。仮に実現したとしてもおそらく長くは続かなかっただろうと思われる。

ブルーハーツは1987年にメジャーデビューして、「リンダリンダ」がヒットし、日本を代表するロックバンドとなっていったが、その当時、私は日本のロックにはほとんど関心がなかったので、彼らの動向を追いかけることはなかった。むしろザ・コレクターズのデビュー時に「ついに日本にもこうしたバンドが出てきたか」と喜びと嫉妬がないまぜになった感情を抱いたことを覚えている。

この動画はハイロウズ最後のシングル曲となった「サンダーロード」のPVであるが、ここで真島昌利は彼のトレードマークであるレスポール・ジュニアではなく、ダンエレクトロの59DCを弾いている。

動画で楽しむDano(424)

2024-02-22 18:49:09 | Dano Movies(邦)
特にスピッツのファンというわけではないが、ここのところ草野マサムネがパーソナリティーをつとめているFM東京の「ロック大陸漫遊記」をよく聞いている。先日、というのは2月18日だが、この日は「シタールで漫遊記」ということで、シタール(エレクトリック・シタールも含む)が使われた楽曲の特集がなされたのである。エレクトリック・シタールといえば、ヴィニー・ベルがダンエレクトロと共同開発してコーラルブランドで製造・販売した楽器なので、このブログでもエレクトリック・シタールが使われた楽曲をとりあげてきたし、今回の漫遊記で流れた曲も全部ではないがもちろん紹介している。この番組では、草野マサムネがダンエレクトロと口にしたり、エレクトリック・シタールをカレーうどんに例えたりと、なかなかに面白いものだった。

今まで知らなかったのだが、スピッツにもエレクトリック・シタールを使用した楽曲があり、それは7枚目のシングル「君が思い出になる前に」で、プロモーションビデオではギターの三輪テツヤがジェリー・ジョーンズのエレクトリック・シタールを弾いている。

スピッツ / 君が思い出になる前に


この他にスピッツとダンエレクトロとの関りというところで何かないかと動画を色々漁っていると、14枚目のシングル「渚」のプロモーションビデオで草野マサムネがダンエレクトロではないものの、ジェリー・ジョーンズのロングホーンを弾いているのを発見した。この「渚」という楽曲だが、「渚は陸海空のどれでもなく、しかしその全てが関係しているエリア」という話を聞いて書いた楽曲とのこと。

スピッツ / 渚

動画で楽しむDano(421)

2024-01-31 19:31:14 | Dano Movies(邦)
山口冨士夫 ATMOSPHERE promotional film


山口冨士夫がダイナマイツのギタリストとして「トンネル天国」でデビューしたのが1967年のこと。その頃日本ではグループサウンズが一大ブームになりつつあり、以降、100を超える数多のバンドがそれこそ雨後の筍のごとくデビューすることとなっていくのである。とはいえ、ビートルズのように自分たちで作った楽曲を自由に演奏することが許されるわけもなく、レコード会社の意向に従い、職業作家による楽曲を演奏しなければならないケースがほとんどだったという。日本人で初めてギターの弦をベンド(チョーキング)したと言われている山口冨士夫を擁したダイナマイツでさえ、デビュー曲の「トンネル天国」は作詞が橋本淳、作曲は鈴木邦彦という、グループサウンズに多くの楽曲を提供した作家たちによるものであった。ロック的な要素と青春歌謡がないまぜになってしまうこの曲は日本のロックがまだ確立される前の過渡期のサウンドとして、今となってみれば面白いものではあるが、当時のバンドでは、例えばゴールデン・カップスのように、いやいやながらもお仕事でレコーディングしたシングル曲はライブでは演奏しないことにして、このジレンマを乗り越えていたのであった。

グループサウンズも末期になると一方ではどんどん歌謡曲化が進み、パープル・シャドウズに代表されるように、後年ロス・インディオス&シルヴィアにカバーされるような(「別れても好きな人」)、ほとんどムード歌謡になってしまったグループもあれば、他方には日本のロックの確立に大きな功績を残したグループやミュージシャンがいた。スパイダースのかまやつひろし、ルイズルイス加部らのゴールデン・カップス、鈴木ヒロミツや星勝らのモップス、そしてこの山口冨士夫などである。

山口冨士夫は1970年代に入ると京都において柴田和志らと村八分を結成、このバンドは1973年までの短い活動期間ながら、日本のロックの確立に大きく寄与した。ローリング・ストーンズに影響を受けた山口冨士夫のギターサウンドは当時の日本において際立っていたと言えるだろう。

村八分解散後は1974年にソロアルバム「ひまつぶし」をリリースするも、それ以降の活動は断続的なものになっていく、1980年代中頃からタンブリングス、1987年からティアドロップス、1991年にティアドロップスの活動を停止したあと、1992年にソロアルバムの「ATOMOSPHERE-I」、「ATOMOSPHERE-II」をリリース。上の動画はそのプロモーションとしてインタビューに応じたときのものである。鎌倉の材木座海岸で撮影されたようだ。

インタビューの合間に気ままに爪弾かれているギターはダンエレクトロのコンバーチブルである。このモデルは1959年から1969年まで、1966年頃にヘッドシェイプが変更されながらも生産が続けられた。アコースティックギターのように真中にサウンドホールが開いており、アンプにつながなくてもそこそこの生音が出る。ブリッジとテールピースの構造上の問題により、弦の振動がボディに十分に伝わらず、コードを弾けばガシャガシャ、単音を弾けばサスティン不足でペンペンとした音となる。これを味ととらえるか、単にショボい音ととらえるかは好みの分かれるところだろうが、ブルースなどを弾き語るのにはいい感じのいなたさがあろうかと思われるし、この動画で山口冨士夫が弾き語る「錆びた扉」も悪くないと思う。インタビューの合間に聞こえてくるちょっとしたフレーズにも彼の年季が入っている感じ。

2013年、福生駅で知人の女性が男にからまれていると勘違いしたアメリカ人男性がその男に殴りかかっていったところに止めに入って突き飛ばされ、後頭部を打ったことにより、山口冨士夫は死去、64歳だった。

動画で楽しむDano(420)

2024-01-26 19:47:46 | Dano Movies(邦)
Superfly 『How Do I Survive?』Music Video


Superfly はボーカルの越智志帆とギターの多保孝一が2004年に結成したユニットである。

このユニット名 Superfly は、「カッコイイ」とか「イケてる」といった意味の俗語であるが、カーティス・メイフィールドの楽曲のタイトルでもあり、この曲を高校時代に聴いた多保氏が衝撃を受けたその体験がユニット名の由来なのである。

彼らは大学のサークルで知り合い、2007年にメジャーデビューするが、その後すぐに多保氏が作曲やプロデュースに専念するために脱退することとなり、Superfly はユニット名はそのままに越智志帆のソロプロジェクトに移行していく。



デビュー当初は「ジャニス・ジョプリンの再来」として1960~70年代のロックやファッション、アートワークに影響を受け、そこにこだわりを見せており、2008年にリリースされた6枚目のシングル「How Do I Survive?」のジャケットはローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズへのオマージュであり、ここでテーブル代わりにコーヒーカップとソーサーが置かれているギターがダンエレクトロのDC3である。このギターは同曲のプロモーションビデオにも登場する。

現在はロックというスタイルに過度にとらわれることなく、より自然体の音楽になっているようで、NHKの朝ドラの主題歌になった「フレア」のように、優しくつつみこむような歌がなかなかに素晴らしい。

動画で楽しむDano(407)

2022-10-20 21:33:43 | Dano Movies(邦)
COOL SPY ON A HOT CAR - クールなスパイでぶっとばせ - / FLIPPER'S GUITAR【Official Music Video】


前回紹介したNagakumoは、ネオネオアコの旗手として、フリッパーズ・ギターやシンバルズから影響を受けていることを公言しているわけだが、それではフリッパーズ・ギターは当時どんなギターを使用していたか。強く印象に残っているのは、やはりグレッチあたりだろうか。

「クールなスパイでぶっとばせ」はフリッパーズ・ギターのセカンドアルバム「CAMERA TALK」に収録されたインスト・ナンバーで、スパイ映画のサウンド・トラックのような感じなのだが、このプロモ映像はというと、画面がチカチカし、しかも暗い画面なので見えにくい。小山田圭吾はVoxのファントムを弾いていて、小沢健二が弾いているのがシルバートーンの1448。かなり前に見ているはずの映像なのだが、小沢健二がシルバートーンを弾いていたことについ最近まで気づいていなかった。一生の不覚である。

動画で楽しむDano(406)

2022-10-03 23:03:54 | Dano Movies(邦)
Nagakumo "思いがけず雨"(Official Video)


Nagakumoは2021年に結成された大阪のバンドで、ネオネオアコを標榜している。
なるほど聴いてみると確かに言われるように、フリッパーズ・ギターやシンバルズの影響を強く感じさせる。

この動画ではオオムラテッペイがロングホーンベースを弾いている。最近のライブでは、ボーカルのコモノサヤもダンエレクトロ(59DCらしい)を抱えていたそうで、そういった意味でも将来楽しみなバンドである。

動画で楽しむDano(405)

2022-07-05 18:02:10 | Dano Movies(邦)
Rei "Smile! with 藤原さくら” - PLAYER'S CUT #5 -


この映像は、Reiと藤原さくらが共演した「Smile!」のプレイヤーズ・カット版というわけで、ギターを弾く手元を映したものである。ここでReiが手にしているギターがダンエレクトロの59DCであったので、喜びとともにブログに載せておこうと思った次第。今までも彼女がダンエレクトロを手にした画像を見たことはあったが、こんなふうに動画になっているのを見たのは初めてである。そのうちライブでもバリバリ弾き倒してほしいものである。

動画で楽しむDano(385)

2017-05-30 23:53:03 | Dano Movies(邦)
[Shoegaze Of Japan] Paint In Watercolour 1992 Japanese Early '90s Shoegazer ペイントインウォーターカラー


Paint in Wtercolourは日本最初のシューゲイザーバンドと言われている。1994年頃まで活動していたようだ。この画像ではギターの関口氏がショートホーンの12弦を弾いているが、年代的に言ってこれはジェリー・ジョーンズ。

<2019年11月1日追記>
ライヴ動画が見られるようになったので追記。この動画の後半からショートホーンの12弦が登場するが、これはジェリー・ジョーンズではなく、国産のコピーモデルに、ストラトキャスター12弦のネックを取り付けたものだとのこと。
 


動画で楽しむDano(376)

2017-04-13 00:01:48 | Dano Movies(邦)
DYGL - Let It Sway (Official Video)


DYGL(デイグロー)は先日活動を休止したワイキキビートの3人がメンバーにいるが、活動そのものは2013年から始まっていた。

DYGLのギターを担当しているのはシモナカヨースケ、この動画では59DCを使用している。ストロークスのギターの人がプロデュースしているせいか、この曲もストロークスっぽい。