Silvertone 1304

2009-12-27 15:57:08 | Dano Guitars


シルヴァートーンの1304は1958年のWish Bookという、シアーズのクリスマスギフト用のカタログにしか掲載されていないことからWish Book Modelと呼ばれています。

ボディは通常のUシリーズと同じですが、ネックが18フレットまでしかなく、全長は1フレット分くらい短くなっています。ボディカラーはブラウンにゴールドスパークルが施されており、地味なのか派手なのかよくわからない感じです。



Uシリーズでは1ピックアップのモデルの場合、ネック寄りにピックアップを取りつけ、トーンスイッチを搭載していましたが、1304ではピックアップを真ん中にし、トーンスイッチを省略しています。で、ボディサイドにあったジャックをボディトップに持ってきています。そんなわけで、画像を見ていただくとノブの位置がずれているのがわかると思います。



もう一つ、ネックとボディのジョイント部に大きな違いが見られます。1304のほうが浅いのです。そのため、2点止めのボルトジョイントになっています。
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動画で楽しむDano(48)

2009-12-26 01:32:02 | Dano Movies(洋)
JJ Cale Magnolia Flagstaff, AZ 2004


ここでJ.J.ケールが弾いているコンヴァーチブルはヴィンテージではなく、リイシューモデルです。悪く言えばショボイ音なんですが、よく枯れた、味のある音だなと感じさせる演奏になっていると思います。曲の良さというのもありますが。
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動画で楽しむDano(47)

2009-12-25 01:13:29 | Dano Movies(洋)
Tom Waits - Lie To Me


さながら檻の中でゴリラが暴れているとでもいうような感じのトム・ウエイツですが、彼が抱えているのがコンヴァーチブルです。やはりこのブロンドのトップがいいですね。
今年はチャンスを逃しましたが、来年はこのコンヴァーチブルを手に入れようと思います。

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動画で楽しむDano(46)

2009-12-24 01:26:30 | Dano Movies(洋)
Spirit "I Got a Line On You" Promo Film 1968


スピリットの1969年のプロモーション映像です。
ギターのランディー・カリフォルニアはジミ・ヘンドリックスとバンド仲間だったりして、カリフォルニアというあだ名もジミがつけたそうです。

この映像は車から列車、そして飛行機へとバンドのツアー生活をモチーフにしているのだと思いますが、間奏のところでズームインとズームアウトを繰り返す映像をオーバーラップさせたサイケデリックな演出がなされているのが時代を感じさせます。

この映像でランディーが持っているのがシルヴァートーンの1417。ダンエレクトロメイドのUシリーズです。これはヘッドが変わっていて、その形からドルフィン・ノーズと呼ばれています。
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ディアンジェリコとの関係

2009-12-21 19:04:17 | Dano Column
それまでアンプメーカーであったダンエレクトロがシアーズ&ローバックからの要請でギターの製作を始めるにあたって、ネイサン・ダニエルは友人であるジョン・ディアンジェリコに助言を求めたという。
「Guitars from Neptune」によれば、ネイサン・ダニエルの求めに応じて、ディアンジェリコはフレットの間隔やブリッジの位置についてアドバイスをしたと記されている。通信販売のための廉価版のギターであっても、楽器として最低限の機能を果たすためには音程の問題は最も基本的なもので、ギターを弾けなかったネイサンが専門家の助言を求めたことは当然のことではある。

ジョン・ディアンジェリコといえば、ギター界最高といわれるほどのルシアーであった。それにしてもこのエピソードは、それだけを見れば、ある種のもったいなさを感じさせるものではあるのだが、職人技抜きで大量生産が可能な、安い材を使用したギターの開発というプロジェクトに対して、楽器としての基本的なところだけのアドバイスに留めたディアンジェリコは「わかっていた」ということなのだろう。

しかし、そうであったとしても、ダンエレクトロのギターにディアンジェリコならではのギター製作のノウハウのいくばくかが反映しているのではないかと期待したくもなるわけだ。しかし、「Guitars from Neptune」にそれ以上の記述はないし、インターネットで調べてみてもそれ以上の情報を得ることはできなかった。

ダンエレクトロが最初に開発したエレクトリック・ギターはシングル・カッタウェイのセミホロウ・ボディであり、ブリッジにローズウッドのサドルを載せたものであることから、アーチド・トップのアコースティック・ギターが参照されていたと見ることもできるが、アール・デコ調のデザインとしても高く評価されているディアンジェリコのギターとは比ぶべきもないことは言うまでもない。
とはいえ、アーチドトップ・ギターの最高峰と称されるギターを生み出した最高のギター職人ディアンジェリコと職人技を廃し、安い素材を用いて工場で大量生産されるギターを生んだネイサン・ダニエルが友人同士であったというのは、なんとも面白い関係ではあるまいか。
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Coral Longhorn L2N6

2009-12-13 20:22:35 | Dano Guitars
コーラルのロングホーンが手に入りました。
このギターは先月の記事「手に入らなかったもの」に書いたものだったのですが、どういうめぐり合わせか私のところにやってきました。このギターは以前から欲しいと思っていたものなのでとても嬉しいです。

コーラルはネイサン・ダニエルがダンエレクトロをMCAに売却したあとに立ち上げたブランドです。ヴィンセント・ベルと共同開発したエレクトリック・シタールやホーネットといったモデルのほか、ハコモノをいくつか出しています。これらハコモノボディは日本のカワイから供給されたものであったことは、これまでも折にふれ書いてきました。

今回入手できたのはコーラルのロングホーンのL2N6、つまり2ピックアップの6弦モデルです。ロングホーンシェイプはダンエレクトロを代表するものですが、コーラルブランドでも引き継がれ、ホロウボディ、アーチド・トップのハコモノロングホーンとして1967年から1969年まで生産されました。私が手に入れたものはシリアルナンバーからすると1968年のモデルのようです。



上から順に見ていくと、まずヘッド。これはその形から5ポイントヘッドと呼ばれています。接ぎヘッドでハカランダでできています。
ナットはアルミニウムではなくブラスが使用されています。
指板はハカランダで23フレットあります。



コントロール部はピックアップそれぞれに1Vol、1Toneが割り当てられ、加えてマスターヴォリュームがあります。



ボディのバックはメイプルでトラモクが入っています。
さすがにハコモノだけあって、生音も大きいですし、音の箱鳴り感もいい感じです。運命のいたずらとでもいったような感じで手に入ったギターですので大事にしたいと思います。

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新製品「Hodad II」

2009-12-05 00:16:28 | Dano Info
ワトキンスのドミネーターを模したダンエレクトロのミニアンプ「Hodad」にいつのまにか新製品が登場していました。例によって本家サイトには何の情報もアップされておりません。

今回の新製品は「Hodad II DH-2」で、何が変わったのかといえば、「Hodad」からエコーとトレモロをなくし、色をブラウンから水色にして価格を下げたというものです。アメリカでは29ドルで販売されています。

こうしたミニアンプにエコーやトレモロを搭載した「Hodad」でしたが、やはりお粗末なものであったことは否めず、むしろ取っ払ってそのぶん安くしたほうがいいというわけでしょうか。
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