Fender Telecaster Custom

2017-07-15 22:10:00 | Other Guitars


1974年のテレキャスター・カスタムを入手。テレキャスターは以前、アメリカン・デラックスを所有していて、とても愛着があったのだったが、ダンエレクトロの3011を手に入れる際に手放すこととなってしまった。それからしばらくすると、どういうわけだかテレキャスターが弾きたくて仕方がなくなってきた。失って気づいても遅いのだが、やはり私にはテレキャスターも必要だったのである。

テレキャスターで私が好きなモデルはサンバーストのカスタムテレキャスターである。現在それをヴィンテージで入手しようとすれば100万円はくだらない。これではさすがに手を出すわけにはいかない。中古であればアメリカン・ヴィンテージ・シリーズのカスタム・テレキャスター'62を20万円前後で手に入れることができるので、私はそれを狙っていたのだったが、ここは敢えて70年代のテレキャスターにしてみたらどうだろうかと、例によって変な考えが浮かんできてしまったのであった。70年代のテレキャスターといえば、重いとか、ネックジョイントの部分が変だとか、ボディの曲線が違っているとか、あまりよい話は聞かないのであるが、今となってはそれはそれで面白みがあるのではないかなどと思えてくるのが不思議なものである。

そんなわけで70年代後半のテレキャスターをあれこれと探しはじめた私に、じわじわと近づいてきたのがテレキャスター・カスタムという、かなり変わったモデルであった。このモデルの存在を知らなかったわけではないが、これはキース・リチャーズやアベフトシにイメージが直結してしまうため、私としては所有の対象外とせざるを得なかったし、加えて、フロントにハムバッカーというのがどうにもフェンダーらしくなく、それもこのモデルに馴染めない大きな要因であった。であったのだが、変な考えが一度走り始めるとテレキャスター・カスタムのことが妙に気になりだし、YouTubeの動画をあれこれ見ていると、このモデルが欲しくなってしまうのだから不思議なものである。

70年代ということにこだわれば、すでに50年代から存在するスタンダードなモデルよりも70年代初頭に登場したカスタムのほうが、より70年代っぽくてよいというものではないだろうか、といったところなわけである。



さて、テレキャスター・カスタムは1972年に登場し、1981年まで生産された。フロントのハムバッカーを開発したのはセス・ラヴァーで、ギブソンのものよりもワイドレンジなサウンドを目指したものである。70年代初頭からスタンダードなテレキャスターのフロントをハムバッカーに交換するギタリストが増えてきたことから、最初からフロントにハムバッカーを搭載したモデルをということで開発されたカスタムは、そのコントロール部からもわかるように、ギブソンのレスポールを意識したものでもあった。しかしフェンダー社の期待したようには売上は伸びなかった。
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YAMAHA L 12-5

2017-03-10 20:48:08 | Other Guitars


久しぶりのアコギ。しかも12弦。しかもヤマハ。12弦のアコギは単に弾いたことがなかったので弾いてみたいというのがあって、ギブソンのB25の12弦モデルだったらそんなに買えないほど高値というわけでもないし、そのうちなんて思っていたのだが、もう、ギブソン、マーティン、ギルドあたりは心配性の私には気疲れしてしまうので、ここは丈夫なヤマハが無難なところなのだろうと思ったわけ。ヤマキという手もあったけど、意外に再評価されたせいか、それほど安くなくなったりしてて。ヤマハのLシリーズはFシリーズなどと比べてどうなのかなどということはまったく知らないのだが、なかなかよい。1975年頃から生産され1980年頃くらいまではつくられていたようだ。



仕様的なことに触れれば、ボディはヤマハオリジナルウェスタンタイプとある。トップにはエゾマツ、サイドバックはコーラルローズ、画像を撮るのを忘れてしまったが、バックは3ピース。ネックはアフリカンマホガニーで、指板はパリサンドル、つまりはマダガスカル・ローズウッドというわけ。特徴としてはヘッドがスロッテッドになっているところ。弦交換を考えるとほんのちょっとブルーになるくらいのもの。生産終盤期になると普通のヘッドになってるのも存在する。



最近、アコギに張る弦はコンパウンドにしているので、このギターにもコンパウンドを張っている。そのせいなのか、やはりつくりがいいのかはわからないが、12弦であるにもかかわらず、張りっぱなしで全然緩めなくてもいわゆる腹ボテにはならないし、ネックも大丈夫。

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Gibson Les Paul Deluxe '75

2017-03-06 20:52:54 | Other Guitars


ギブソンのレスポールに対しては色々と複雑な思いがあることは、トーカイのレスポールタイプのLS-80について記事にしたことがあり、そこで私はギブソンのレスポールを今後も手にすることはないのではないか、とまで書いていた。

場合によれば、トーカイは木材の質はいいわけだから、配線を変え、ピックアップを変えれば、物理的にもギブソンのものよりよいレスポールにできるとも思っていた。

にも関わらず結局私はギブソンのレスポールを手にしたのである。あの消えそうに燃えそうなワインレッドのレスポールデラックス、1975年製である。



このギターの特徴などについては今さら何か書くことがあるわけでもなく、ボディがパンケーキ構造だということも、ネックがマホガニー3ピースだということも、ピックアップがミニ・ハムバッカーであることもほとんどの人が了解していることだろう。こうした仕様が嫌で、70年代のレスポールを認めない人もいるし、ネックの強度が増した、重くなってサスティンが増した、ミニハム特有のサウンドでカッティングにも使えるからよいなどという人もいるわけで、要するに弾きこむことによる慣れの問題なのだ。いずれにしても目くじら立てて議論するようなことでもないと思うわけ。

バーストは別格として、レスポールではブラックかチェリーレッド(ルーシーみたいなやつ)、そしてワインレッドがいいと思っていた、しかし前述したとおり、複雑な事情により手に入れるのをためらっていたら、中古市場での価格はどんどん上がってくるし、市場に出回るものもどんどん減少してくるしで、このへんでとりあえず手を打っておかないと大変なことになるとほんの少し慌てたところでの入手だったというわけだ。



このギターはバインディングの黄ばみが少し強く出てしまっているが、それ以外は大きな傷もないし、外観上の問題もないし、そのサウンドも、ああ、私は今レスポールを弾いている、と実感させてくれるものだ。矛盾したことを言うようだが、私もちょっと前までは70年代のレスポールなど、つくりも雑で大したものではないと思いこんでいたし、それを買うくらいならヒスコレの中古でも買った方がいいくらいに思っていたわけで、そうした経験からすると、何事にも先入観を強く持つのはよくないということを改めて思う次第である。



最後に、トーカイのLS-80について書いた記事の中から、一部を変更して引用しようと思う。

「三谷幸喜脚本の大河ドラマに『新選組!』というのがあり、私は大好きなのだが、そのなかにこんなエピソードがある。
浪士組の一員としてこれから京に上ろうとする近藤勇に兄が刀を渡すのだが、それは天下の名工『虎徹』のものだという。勇はありがたくいただくが、それが贋物の虎徹だということに気づいていた。そして『俺がこれを本物の虎徹にする』と宣言し、京で名を上げることを誓うのだ。そもそも近藤勇自身が農民出身であり、試衛館という天然理心流の道場に養子に入ったことで武士の身分を得たため、彼の心の中には常に『武士よりも武士らしく生きたい』という気持が強く、こうした近藤勇自身と贋物の虎徹がシンクロするところがこのエピソードの眼目である。 」

「まあ、要するに、私がトーカイのレス・ポールを『俺がこれをギブソンのレス・ポールよりもいい音で鳴らしてやる』と思いながら意地になって弾いていた高校時代とシンクロするなあ、と思ったわけである。実際はそううまくはいかなかったが、この頃のこうした思いがあるために、ギブソンのレス・ポールのオーナーにはなかなかなれないという気持ちもあるにはあるのである。妙なこだわりといえばそれまでだが、それでいいじゃないかとも思う。」

ずいぶんと大げさに書いてしまっているが、今の気分としては、妙なこだわりは持たなくてもいいじゃないか、と思っているのである。肩に力を入れてギブソンよりもいい音で、などと言ってるくらいならギブソンを手に入れちまえばいいだけのことなのである。
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Gretsch 6118 Double Anniversary

2017-03-05 15:05:40 | Other Guitars




Gretschの6118 Double Anniversary モデル。おそらく1967年製で、私のバースイヤーモデルということになる。
しかしながら、このAnniversaryは私の誕生を祝ってのことではもちろんなく、Gretschの創立75周年を記念したもので1958年に最初のモデルがつくられた。確か限定生産だったような気もするが、ずるずるといつまでも生産は続けられていたようである。

ボディの色はいわゆるスモークグリーン。トップはかなり明るく黄色に近いが、サイドとバックはグレーがかったグリーンとなっている。ピックアップは1発のものと2発のものがあって、2発のものを Double Anniversary という。初期のモデルにはフィルタートロンが取りつけられていたようだが、私のものはハイロートロンである。

このモデルは現行品ではフィルタートロンで、ビグスビー付だったと思うが、私のはいわゆるGマークテールピース。ブリッジはボディに乗せてあるだけで、高さと弦間の調節ができる。



ダンエレクトロのギターもある程度揃ったので、そろそろギター収集も終わりにしようと思っていたのだが、グレッチのヴィンテージを1本くらいは持っていたいと急に欲望がふつふつとわいてきた。以前、もしグレッチを買うならテネシアンがいいかな、と思っていたこともあり、テネシアン辺りを物色することから始めたのだったが、グレッチの画像を検索していると、当然のことながらブライアン・ジョーンズが6118を抱えている画像に出くわしてしまうわけで、そしてやはり持つ人が持つとかっこよく見えるわけで、おまけに6118はテネシアンよりも安く手に入るというわけで、入手するなら6118というところに落ち着いたのであった。



グレッチのトグルスイッチは前にあるのがピックアップのセレクターで、後ろにあるのがトーンセレクターである。



グレッチのノブはネック側にあるのがマスターヴォリュームで、ブリッジ側にある2つのノブは、前がフロントピックアップのヴォリュームで、後ろがリアピックアップのヴォリュームになっている。

グレッチといえばリッケンバッカーと並んで、扱いにくいギターとされているが、確かに決して弾きやすくはないものの、思ったほどではなくてよかった。(ちなみにリッケンバッカーには未だに多少手を焼いているところである)。

ただし、ヴィンテージのグレッチにある最大の問題点はバインディングの劣化である。私が入手したものもヒビが入っていたり、はがれそうになっている箇所があったり、ボロボロと崩れそうになっていたりと劣化と言うよりも風化に近い状態になりつつあるので、そこが気を使わないといけないところである。あとは塗装の白濁の問題もあり、夏などは暑いところでTシャツ1枚で弾いているとすぐに白濁してしまうので、これも気をつけないといけないところである。

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Rickenbacker 450

2016-08-21 22:06:13 | Other Guitars
リッケンバッカーの450。これを手に入れたのは2、3年ほど前なのだが、しばらく実家に置きっぱなしにしてしまっていた。さすがに放置するには忍びないので、現在住んでいるマンションに持ってきたというわけ。それまで弦を交換したこともなければ、クリーニングをしたことも、調整をしたこともないが、実際のところリッケンバッカーのような特殊な機構を持っているギターに対して素人がいじれるところはそれほど多くはない。下手にトラスロッドをいじると指板がはがれるとか、けっこう恐ろしい言い伝えがあるのがリッケンバッカーである。

シリアルで調べると、この個体はどうやら1966年の2月に製造されたものであるようだ。しかし残念なことにピックアップがハイゲインに交換されている。サウンド的にはある意味よいのかもしれないが、ルックス的、コレクター的にはかなりの減点ということになるだろう。

ブリッジを見ていただければわかるが、これはもうオクターブ調整ができないタイプであって、3弦が巻弦のものを選んで張るしかない。フラットワウンドにすれば一番いいようだが、弾いててあまりにも指に負担がかかるので、ラウンドワウンドで3弦が巻弦のもの、今回はダダリオのEX110wを張ってみた。まあまあ許容範囲内には収まるかといった感じ。

このモデルの特徴はなんといっても全体を覆い尽くすかのようで微妙に覆いきれていないピックガードだろう。何とも言えない愛らしさをもたらしていると感じる。

というわけで、ルックス的には最高なのではあるが、それでは弾き心地はというと、リッケンバッカーに対して多くの人が感じているように、リズムを刻むことに徹するのであればいいのだが、単音でギターソロを歌わせようとするとチョーキングがやりにくいせいもあるが、それほど気持ちよく弾くというわけにはいかない感じである。このへんは慣れの問題という側面ももちろんあるだろうが、やはりギターの特性ということなのだろう。













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Harmony Sovereign H1203

2015-02-11 18:32:04 | Other Guitars


ハーモニーのSovereign H1203を入手。スプルーストップ、マホガニーサイドバック、ピンレスブリッジの若干小振りなサイズのアコースティック・ギターで1945年から1972年まで製造されたという。ハーモニーのギターはダンエレクトロと同じSilvertoneの仲間なので以前から親しみを感じていたが、縁あってようやく私のもとにやってきた。

ハーモニーのクロニクルを少し。その創設は1892年。1902年創設のギブソンより10年早い。ハーモニーは「弦楽器の魔術師」として活躍したロイ・スメックが愛用したことでも知られているが、1915年にはすでにウクレレのトップメーカーであり、1930年にはギター、バンジョー、マンドリンなど合わせて50万本を販売するアメリカ最大のシェアを誇る楽器メーカーになった。しかし1965年以降は下降線をたどり、ついに終焉の時を迎えることとなったのが1975年のこと。それから長い時を経てハーモニーは数年前に復活、リイシューモデルを出している。

私は今までアコースティック・ギターはGuildのF-20を持っていて、これは本当によいギターで愛着もあったのだが、今回H1203を手に入れるにあたり、それを手放すことにした。手放すことにしたわけは、エレクトリック・ギターは何本あってもいいが、アコースティック・ギターは手元に1本あれば十分だと思っているせいもあるが、GuildのF-20は単純に私にはもったいなくて、もっと弾ける人が持っているべきだと思ったからだ。

ギルドはもったいなくて、ハーモニーならいいのかというと、ハーモニーを貶めるようで何なのだが、H1203はハーモニーの上級機種だし、その乾いたサウンドはとてもいい感じ。
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Vox Phantom ネックのすげ替え

2014-08-03 22:47:09 | Other Guitars


Vox Phantomの12弦用のネックを手に入れたので、ようやくPhantom Stereoのネックをすげ替えることができた。やはり、Voxのロゴが残ったままの、塗装されていないオリジナルネックはいいものである。

Phantom Stereoについては以前記事にした。2009年の記事なので、これを入手してから今回のネックすげ替えまで5年もかかったことになる。毎日血眼になって探し回っていたというわけではないから、この程度の年数がかかるのは仕方がないというわけで、いずれにしてもほっと一安心といったところ。

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Jerry Jones Master Electric Sitar

2014-07-22 21:27:07 | Other Guitars


今回入手したのはジェリー・ジョーンズのマスター・エレクトリック・シタールである。
もちろん、だのじゃん的にはCoralのオリジナルを狙うのが筋だろうし、昨年、ダンエレクトロがごくごく少数ながらエレクトリック・シタールをリイシューしたときも、そういうわけだからスルーしたのだったが、円安の昨今、あまりに狙いすぎたせいか、気がつけば相場も高止まり、このままCoralにこだわることはもはや現実的ではなかろうというところまで来てしまった。

そんなこんなで、オリジナルにこだわることをやめた私はジェリー・ジョーンズを入手することにしたわけだ。

ジェリー・ジョーンズはダンエレクトロのコピーモデルをつくり続けてきたが、2011年に引退し、ナッシュヴィルにあった工場を閉鎖した。そもそもジェリーさんはミシシッピ州のジャクソンに生まれ、1980年代の初めからナッシュヴィルでギターの製作と販売を始めた。当初は自身のデザインしたカスタムギターを販売していたのだが、とある客がひどい状態のシルヴァートーンを修理のためにと持ち込んできてから方向が大きく変わっていった。

ジェリーさんはもともとダンエレクトロのギターには関心を持っていたそうだが、リペアのために持ち込まれたシルヴァートーンを見て、自分がつくりたいのはこういうギターなんだと改めて思ったらしい。そして1984年にプロトタイプの製作を始めたのだが、実はこれは未完のままになっており、ピックアップのテスト用に使用されていたとのこと。しばらくして、他のお客からロングホーンタイプの6弦ベースの注文を受けたことをきっかけに、全面的にダンエレクトロのコピーモデルをつくるようになったそうだ。ジェリーさんのつくるギターはオリジナルと同様にトップとバックにはメゾナイトを使用しながらも、ネックはメイプル、調整可能なトラスロッドを入れ、ブリッジも1弦ずつ調整できるものにするなど、現代的な仕様になっている。

ジェリーさんはハワイで晩年のネイサン・ダニエルに会ったことがある。二人してじっくりとダンエレクトロのあらゆるギターのこと、使用されたあらゆる材のことなど話をしたそうだ。しかし、それでもダンエレクトロの独特なボディシェイプの起源についてははっきりとわからないらしい。実はだのじゃん的にもそこのところは長年の課題で、一番知りたいところなのであるが、それが明らかになるにはまだまだ探求が足りないようである。

ジェリーさんは言う(注:ジャック・ウェルチのエピソードに例えたのだろうか)「もしそのデザインが1950年代のあるディナーの席で、ナプキンの上に書き留められていたとすれば、その時代に戻って、そのナプキンを手に入れたい!」

ジェリーさんのダンエレクトロ愛が伝わる一言であることよ。
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Stratocaster 2年後

2012-10-15 23:44:21 | Other Guitars


このストラトキャスターを手に入れたのは2年前。高校時代のリベンジのために、メイプル指板にアッシュボディの、あえて苦手な仕様にしたというわけなのだが、意外に弾きにくくもなく、今ではもう弾きにくくて持て余していたことなどまったく忘れてしまっている。
このストラトキャスターは54年タイプとなっているものの、細かい部分まで復刻されてはいない。なので、いろいろパーツを集めてこれを54年モデルに近づけてみたらどうか、とは以前から考えていたのだったが、ノブだとかピックアップカバーだとか、音に直接関係のないパーツがかなり高価だったりするため、なかなか踏み出せずにいたのだった。

そしてとうとう、先月あたりから重い腰を上げてパーツを揃え始め、このたび、私のストラトキャスターを54年モデルに近づけるための作業がようやく終わったのである。





今回交換したパーツは以下のとおり

・ストラト用ピックガード1プライ白(ALL PARTS JAPAN)
・トールボーイ・ノブ&フットボール・スイッチ(Montreux)
・54ピックアップカバー(Vintage Clone Parts)
・トレモロスプリング(Raw Vintage)
・丸穴バックプレート(エム・プレッド)
・ポット(CTS 250KΩ A Vintage Style)
・コンデンサ(1954 cap 0.1MF Vintage Clone Parts)
・ピックアップ(Lindy Fralin REAL54)
・ピックアップセレクター(Fender 3way Switch)
・配線材(BELDEN 50's Wire)




この画像の配線だと弦を触るたびにバチバチいうので、このあとトーンポットにもアース線をつけた。バチバチいわなくなった。
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Supro Sahara S470

2010-10-24 23:05:10 | Other Guitars
ジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンのファーストアルバムのレコーディングにスプロのアンプを使ったということはよく知られていて、そのおかげでスプロというブランド名が今日もかろうじて認知されているといっても過言ではないかもしれない、などと思ったりもするわけだが、スプロというのはナショナルとドブロが合併してできたVALCO社のブランドでエレクトリック・ギターやアンプを出していた。

このVALCO社は1960年代からレゾグラスと呼ばれる繊維強化プラスチック(FRP)をボディに使用したギターの生産を始めた。このサハラはおそらく1963年か64年くらいのものだと思われるが、これもまたレゾグラスが使用されたギターなのである。フルアコあるいはセミアコみたいなテールピースとブリッジ、リア側にピックアップが一つ。見た目はハムバッカーのようだが、シングルコイル。コントロール部は1Vol、1Toneで、ネックは20フレットまでで0フレットがあり、ロッドは入っていない。

レゾグラスは軽くて強度もあって、成型もしやすい新素材ということで採用されたのだろうと思うが、結局は主流になることもなく、継続して生産されることもなく終わった。プラスチックだからといって音が変というわけではなく、むしろ普通すぎて拍子抜けする感じ。

ジョイント部の穴を見ると、繊維というのがよくわかると思う。

コメント (2)
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