Guild T1-RVT Thunder 1 Reverb Amp

2011-08-15 13:18:40 | Other Amps
ギルドといえば、一般にはアコースティック・ギターのメーカーとして知られている。私もF-20という小振りなものを持っていてジャカジャカとかき鳴らしては楽しんでいるのだが、そもそもギルド・ギター・カンパニーはアルフレッド・ドロンジがエピフォンの副社長だったジョージ・マンと一緒に設立した会社で、エピフォンがギブソンに吸収合併されるのをよしとしないジョージがギブソンに対抗できるメーカーをつくろうと、エピフォンの職人たちを連れてきてもいた。

そんなわけだから、アコースティック・ギター専門というわけではなく、エレクトリック・ギターもつくればアンプもつくっていたわけ。つくっていたといっても、エレクトリック・ギターではスターファイアのように知られたモデルがあるものの、アンプとなるとほとんど知られていないといっていいのではないか。

ギルドがアンプをつくっていたのは1954年から1971年くらいまで。もともとニューヨークのジャズ・ミュージシャン向けに製品の開発をしていたとのことなので、サウンドの特徴としてはあまり歪まず、甘めのトーンといった感じになる。



1965年にThunder 1というアンプが誕生し、以後Thunderシリーズが継続していくことになったが、今回私が手に入れたアンプはそのThunder 1のリヴァーブ付きで1967年に出たもの。インプットがNORMAL、MIC、BRIGHTの3つ(ギター、マイク、アコーディオン用らしい)。トレモロのSPEEDとSTRENGTH、そしてBASS、TREBLE、VOLUMEとなる。VOLUMEノブは引っぱるとBRIGHTスイッチになっているのだが、私のは効かなくなっている。
キャビのデザインはいくつかあるようだが、ベージュっぽい外観でツートーンのネットというのが代表的で、洒落た感じになっている。
また、トレモロとリヴァーブのフットスイッチが付属している。





スピーカーは12インチが1発と8インチが1発搭載されているが、この8インチのスピーカーをドライヴさせることでリヴァーブを得るという、speaker-driven reverb が採用されているのがこのアンプの面白いところかもしれない。
その仕組みはよくわからないが、とはいえ面白そうなので買ってみた。それはいいのだが、サウンド的には確かに残響音はするものの、その効果としてはよくわからない感じ。そしてこのリヴァーブ用のスピーカーがすぐに歪んでしまうのだ。さきほどギルドのアンプはあまり歪まないと書いたが、この場合はその限りではなく、かなり歪んでしまう。
小音量で歪んでくれた方が家で弾くにはいいといっても、そんなによい歪み方ではないので、ペダルをかましたほうがいいと思う。

※2013年9月24日追記
このアンプを「新・製作所日誌」のdahnishiさんに診てもらった結果、ノイズもリヴァーブの歪みも初段の12AX7が死んでいたのが原因であることがわかり、交換で症状は改善し、完全に復活した。リヴァーブの残響は荘厳であるとさえ言い得る。
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ギターも扱います

2011-08-06 21:25:18 | Dano Info
ダンエレクトロの新たな日本代理店であるキクタニミュージックのサイトにダンエレクトロのページができていた。すでにエフェクターのページはあったんだけども、それゆえにキクタニはエフェクターしかやらないのではないか、だとするとギターはどこが代理店なのか、といった謎が謎を呼ぶ展開があったりもしたわけ。今回、ギターも取り扱うことがはっきりしたのでまずはめでたし。

キクタニのダンエレクトロサイトは本家のものをほぼ踏襲していて(例のテレビのテストパターンを模したやつ)、本家とのつながりを強調している感じ。

キクタニのダンエレクトロサイト
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