動画で楽しむDano(105)

2013-03-26 00:32:03 | Dano Movies(洋)
Stephen Malkmus "We Have Laid Here (B. Fay)" @ Buckman Bash


「The Parking Lot Movie」はメーガン・エックマンが2010年に撮った作品で、ヴァージニア州シャーロッツヴィルにある駐車場で働いている人たちをとらえたドキュメンタリー映画である。この映画に、前回紹介したヨ・ラ・テンゴのジェイムズ・マクニューが出演している。彼は若い頃にその駐車場で働いていたそうだ。

その駐車場のそばにあるヴァージニア大学でスティーヴン・マルクマスは歴史学を学んでいた。マルクマスもその駐車場でアルバイトをしていたという噂があるが、本当のところはわからない。

この大学にはWTJUというFMラジオ局があり、そこでDJをしていたのがデヴィッド・バーマンやジェイムズ・マクニューで、マルクマスは彼らとバンドを組んだりしたこともあったそう。

この映像ではマルクマスがビル・フェイを歌っている。弾いているギターはシルバートーンの1457。ひたすらネックの裏を見つめてみるのもいいかも。
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動画で楽しむDano(104)

2013-03-24 11:37:01 | Dano Movies(洋)
yo la tengo-danelectro 2


ヨ・ラ・テンゴには「ダンエレクトロ」というタイトルの楽曲がある。牧歌的でアンビエントなインストゥルメンタルに、なぜ「ダンエレクトロ」などというタイトルがつけられたのかはわからないが、馬に乗ってのんびりと旅をしているようなイメージには合っているような気がする。

ヨ・ラ・テンゴは1984年に結成された。1992年頃にジェイムズ・マクニューが加わり現在のメンバーとなった。the quintessential critics' bandと評されるヨ・ラ・テンゴの音楽には様々なスタイルが渾然としている。

彼らは実際にダンエレクトロを使用している。

Yo La Tengo - Full Show - Live 2000


The Crying of Lot G
Circus Strongman Runs for PTA President
Tears Are in Your Eyes
Our Way to Fall
このライヴでは、上記の4曲でジェイムズが3412を弾いている。彼がダンエレクトロを使用するときはこうしたゆったりとした楽曲を演奏するときなので、そんなところに「ダンエレクトロ」というタイトルの意味があるのかもしれない。

Yo La Tengo - Eight Days a Week


アイラがヴァイオレット・スパークルのDC-12を弾いている。
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Writing on Wasted Time

2013-03-04 22:07:34 | Dano Column
Doug Tullochの著書「Neptune Bound」の中に興味深い一節を発見する。
そこではヴィンセント・ベルがジョン・レノンとの思い出を語っている。

There's a story about the Vincent Bell Coral Sitar in the book "Last Days of John Lennon".

The story is, he was asked to show his favorite guitars and out of the whole collection he chose two, one being my design. I'm proud of that.

このように書かれている文章を読んでしまったからには、だのじゃん的に当然のことながら、「The Last Days of John Lennon」を読まないわけにはいかない。

調べてみると邦訳があることがわかったので、それを注文した。フレデリック・シーマン著「ジョン・レノン最後の日々」(シンコー・ミュージック)。著者のシーマンはジョンとヨーコの身の回りの世話をしていた。

本はすぐに届いたので、早速ヴィンセント・ベルが語った内容に該当する箇所を期待に胸躍らせながら探してみたのだが、どういうわけかぴったり合致するところは見当たらない。内容的に近いのは以下の二つ。

①クローゼットに乱雑に積み重ねられていたギターを運び出して床一面に並べ、それらをジョンとシーマンが二人で眺める場面。

②レコーディング(「ダブル・ファンタジー」収録の「アイム・ルージング・ユー」)にやってきたリック・ニールセンがギターコレクターであることを知っていたジョンが自分のコレクションを見せる場面。このときジョンがニールセンに見せたギターは、シェア・スタジアムのコンサートで使ったリッケンバッカー325と2本のフェンダー、そして「battered blue Vincent Bell(使い古されたブルーのヴィンセント・ベル)」とあるのだが、これが何なのかは不明。

期待を裏切られた私がそれでも何かにすがろうと表紙を見つめたとき、小さいアルファベットによる原題の表記が飛び込んできた。Living on Borrowed Time A Personal Memoir……ひょっとするとこの本はLast Days~とは違う本なのではないか。そう思った私はすかさずThe Last Days of John Lennonを注文してしまっていた。しかし落ち着いて調べてみると、Living on Borrowed Time は改題しただけで内容はThe Last Days と同じだということがわかった。あとは訳出されなかった箇所にヴィンセント・ベルが語った内容と合致する部分があるかどうか。

He pointed out his favorite,a black and white Rickenbacker guitar he had used during the Beatles' first tour of America. It still had the song list from the Shea stadium concert Scotch-taped to it. [He also showed me a rare Vincent Bell electric guitar, as well as two classic fender guitars:a Statocaster and Mustang.]

該当する箇所としては以上の部分だろう。この部分は①の場面の終わりの部分の原文だが、一番のお気に入りはリッケンバッカー325だということがわかる。[ ]で囲んだ部分は訳出されなかった部分である。ここで2本のフェンダーがストラトキャスター(例のソニックブルーのものだろう)とムスタングであることがわかるが、「レアなヴィンセント・ベルのエレクトリック・ギター」がエレクトリック・シタールであるかどうかはこの記述からは特定できない。そして、もしこれがリック・ニールセンに見せたというbattered blue Vincent Bellと同一のものだとすると、エレクトリック・シタールにブルーフィニッシュは存在しないので、少なくともエレクトリック・シタールではないということになってしまう。ただ、この不明な「ヴィンセント・ベルのエレクトリック・ギター」をジョンが少なからず気に入っていたということは確かだろうと思われる。

ところでヴィンセント・ベルは「ほら吹き」で知られた爺さんである。これもその一つで、私はそれに翻弄されてしまっただけなのだろうか。ジョン・レノンがエレクトリック・シタールについてどんなことを語ったのか知りたかったし、知ることができるものと期待していたのにさ。
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動画で楽しむDano(103)

2013-03-02 23:14:28 | Dano Movies(洋)
Southern Culture on the Skids: Roadside Wreck (official video)


Southern Culture on the Skidsはダンエレクトロを愛用するバンドとして、その筆頭に挙げなければならない存在なのだが、カントリーのイメージが強かったので、私はいささか敬遠してしまっていた。たまたま昔のPVを見てみたら、その疾走感と呪われた感じのサウンドが素晴らしくかっこよくて驚いた。

1990年頃の映像で、リック・ミラーはカラーパートではマグナトーンのギターを弾いているが、モノクロパートでは3021を弾いている。マリー・ハフはロングホーンベースだが、ピックアップがスプリットタイプになっているので、ダンエレクトロではなく、HONDOだろう。それにしても若い頃のマリーはいかしてたんだなあ、と改めて思ったりした。
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